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ザウルスがPDAシェアのトップを奪還――BCN総研

2000年12月22日 16時38分更新

文● 編集部

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(株)コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研は21日、シャープの携帯情報端末『Zaurus MI-E1』が12月2週目で26.9%のシェアを獲得、トップシェアとなったと発表した。また、『Zaurus MI-E1』の好調により、シャープのベンダーシェアも上昇、12月2週目は33.1%でトップシェアを獲得した。

グラフ
PDAの機種別販売台数シェア推移(週次)

2000年のPDA市場の流れは、パーム コンピューティング(株)、ハンドスプリング(株)、ソニー(株)がPalm OS搭載機を擁してPDA市場を席巻したのは4月~11月にかけて。10月後半からはNTTドコモが『シグマリオン』を発売し、それまでPalm OS搭載機の独壇場だったPDA市場のトップを獲得した。これまで国産PDAの第一人者であったシャープ(株)は、その間、じりじりとシェアの後退を続けていた。しかし、2000年最後の月に満を持して投入した『Zaurus MI-E1』によって復活したとしている。

製品写真『Zaurus MI-E1』

『Zaurus MI-E1』の最大の特徴は、スライド式のキーボードを搭載した点。キーボードを搭載しながら、掌に収まる携帯性を初めて実現したPDAといえる。また、カードスロットを2スロット持ち、PHSカードを挿すことで、ワイヤレス通信が可能となる。さらに、MPEG-4動画再生を可能とするムービープレーヤー、MP3再生機能を可能とするミュージックプレーヤーも内蔵している。キーボード搭載、簡単なワイヤレス通信を、いまだ国内のPalm OS搭載機が実現できていない要素として挙げている。

グラフ
PDAのベンダーシェア推移(台数・週次)

12月2週目の『Zaurus MI-E1』平均実売価格は4万8800円であり、PDA全体の平均実売価格4万3640円を5000円ほど上回る程度。機種別販売台数シェアで、12月2週目にはトップ(26.9%)を獲得、ベンダーシェアでも33.1%でトップシェアに返り咲いた。同社では、このままいけば、12月の月間シェアでシャープがトップを獲得するのは確実とみている。シャープの月間トップシェアは、2000年2月以来10ヵ月ぶりのこととなる。

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