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ダイジョブ・ドットコムなど6社が世界規模のオンラインリクルーティングアライアンスを結成

2000年12月11日 17時31分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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転職情報サイトを運営する(株)ダイジョブ・ドットコムは11日、世界各地のオンラインリクルーティング企業6社と提携し、オンラインリクルーティングアライアンス“Job Unity”を結成したと発表した。

右から、ダイジョブ・ドットコム代表取締役会長のテリー・ロイド氏、米AsiaWired社社長兼CEOのマックス・ファン氏、中国Zhaopin.com社副社長のアシュリー・スタインハウゼン氏、ダイジョブ・ドットコム代表取締役社長の鈴木茂人氏。

アライアンス全体で10万件の仕事情報と150万人の登録ユーザーを所有

今回提携したアライアンス企業は、オーストラリアのJOBNET WorldWide社、米AsiaWired社、スウェーデンのJobline International社、中国のZhaopin.com社、シンガポールのJobstreet.com社、ダイジョブ・ドットコムの6社。この6社で北米や欧州、アジア、オセアニアの21ヵ国をカバーし、アライアンス全体で約10万件の仕事情報と150万人分の登録履歴書を所有することになる。

Job Unityにより、外国人が海外にいながら日本の仕事の機会を得られるほか、日本にいる人も海外での仕事を探せるようになる。また、グローバル展開を目指す日本企業がJob Unityを利用することで、海外支社の人材を探す際のコストや時間を減らせるという。

Job Unityは、アライアンスの中心となるウェブサイトを2001年1月初旬に開設する。このサイトは、各アライアンス企業のサイトへのリンクを貼ったもので、この中心となるサイトから各社サイトにジャンプし、各社サイトで海外の求人情報を提供する。

エンジニアを中心に求人情報を展開

ターゲットユーザー(求職者)は、通信技術やソフトウェア技術を持ったITエンジニア、マーケティングや財務会計などの専門分野におけるバイリンガルな人材、CEOやCFO、COO、CTOなどのトップエグゼクティブ。ターゲットクライアント(求人企業)は、即戦力となるグローバルな人材を求めている日本企業や多国籍企業。

各アライアンス企業は、上記のターゲット向けに求人広告や人材紹介といったサービスを国境を越えてシームレスに展開する。人材紹介の際の給与は、人材の調達地域に関わらず、採用先の基準を適用する。

アライアンス全体の売上目標は今後3年間で150億円から200億円。ダイジョブ・ドットコム単体での売上目標は初年度が約5億円、3年間で20億円から30億円としている。

また、アライアンスの運営事務局を2001年4月までダイジョブ・ドットコム内に設置、その後各アライアンス企業で定期的に持ち回りで事務局を設置する。なお、アライアンスの新メンバーを募っており、現在北米市場での主要なリクルーティング企業と交渉中という。

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、ダイジョブ・ドットコム代表取締役会長のテリー・ロイド氏は、「日本ではソフトウェア技術やモバイル技術を持ったエンジニアが不足している。この不足している人材を海外から持ってくることが必要だ。Job Unityは、インターネットを利用して各地域のプロである企業と手を組むことで、世界に広がる人材企業となる。中央にサーバーが1つあるよりも、サーバーが各地に分散されていたほうがより大きな力を発揮できる。世界中の求人情報を世界中の人へ提供したい」としている。

また、米AsiaWired社社長兼CEOのマックス・ファン氏は「シリコンバレーと各国のハイテク地域をつなぐのがわれわれのミッション。シリコンバレーにある1万4000社のベンチャー企業に、よりはやく人材を供給したい」、中国Zhaopin.com社副社長のアシュリー・スタインハウゼン氏は「中国は優秀なエンジニアを排出している。このアライアンスによりわれわれのビジネス拡大だけでなく、中国のエンジニアの技術レベルを世界に広げる機会を与えられる」とそれぞれコメントした。

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