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Apollo Pro133搭載のATマザーが8190円!

2000年12月08日 23時55分更新

文● 小磯

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 今となっては風前の灯火とも言えるBabyATフォームファクタのマザーボード。秋葉原を探して歩いてもTyanの「Tsunami AT」やGigabyteの「GA-6VA7+」、あるいはASUSTeKの「CUW-B」くらいしか見あたらないのが現状だ。そんななか、8190円という破格な値段とともに新たな選択肢が現れた。



 上に挙げた3製品の市場売価は、おおよそ9000円台後半~1万8000円台。それに対し、今回登場したTaiwan Commate Computerの「370VB」は8190円という低価格がウリだ。チップセットは“VIA Apollo Pro133”で、GA-6VA7+と同じ。North Bridgeは“VT82C693A”で、South Bridgeは“VT82C596B”。PPGA/FCPGAのソケットタイプCPUに対応しており、FSBは66/100/133MHzをサポートし、CoppermineコアのFSB 133MHz版Pentium IIIを搭載できる。メモリバンクは3つで、最大768MBまで搭載可能。スロット数はAGP 2xモードに対応したAGP×1、PCI×2、PCI/ISA×1、ISA×1となっているが、メモリバンクの位置からすると、ファンやヒートシンクを必要とするAGPビデオカードを装着した場合、メモリは1枚差すのがやっとだと思われるので注意したい。IDEのデータ転送はATA/66に対応する。付属するブラケットを用いれば、USBポートを2つ利用可能だ。なお、気になるサイズは220×210mmとなっている。



AGPポートとメモリバンク周辺。こういったレイアウトのキツさも、AT衰退の一因だろう

 販売しているのは、“COMMATE”ブランドマザーボードと言えばこのショップといえるソフトアイランド秋葉原店。なお、COMMATEブランドのマザーボードはおおむねDCS製のOEMであることが多いが、今回もDCS製「370VB」のOEM製品であるもよう。

ひっくり返すと、CPUソケットの裏面になにやら怪しげな配線が。このあたりが安さの秘訣?!

 かつて「P2B-B」のブームでATマシンをPentium II PC化した人たちや、今でもSocket 7マシンで踏ん張っている人たちからすると、長年連れ添ったBabyATフォームファクタマザーボードを積んだ愛機は古女房みたいなもの。日頃忘れているATマシンへの感謝の意味でも、この週末は愛機に“FSB 133MHz化”というクリスマスプレゼントをあげてみては?



【取材協力】

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