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ジャスト、一太郎11を2月9日に、ATOK14を3月9日に発売――50MBのディスクスペースも提供

2000年12月06日 19時31分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)ジャストシステムは6日、日本語ワープロソフト『一太郎11』、グラフィックスソフト『花子11』、日本語変換ソフト『ATOK14』の発売日を明らかにするとともに、また、一太郎11や花子11に搭載する新インターネットサービスの詳細について発表した。一太郎11と花子11は2001年2月9日に、ATOK14は2001年3月9日に発売される。

『一太郎11』のパッケージ

同社は、一太郎11、花子11、ATOK14の機能については10月11日に発表したが、その発売日や、製品とともに提供されるインターネットサービスについては後日正式発表するとしていた。

一太郎11と花子11は2月、ATOK14は3月に単体発売

一太郎11は2001年2月9日発売で、価格は2万円。同社製品登録ユーザー、Microsoft Office/Word登録ユーザー、ロータススーパーオフィス登録ユーザーを対象としたキャンペーン版が9800円(11万本限定)、バージョンアップ版が8000円、キャンパスキットが8000円。

花子11は2001年2月9日発売で、価格は1万2000円。バージョンアップ版が8000円、キャンパスキットが8000円。

『花子11』のパッケージ

一太郎11と花子11をセットにした『一太郎11&花子11スペシャルパック』は2001年2月9日発売で、価格は3万円。バージョンアップ版が1万5000円。

ATOK14は2001年3月9日発売で、価格は9800円。バージョンアップ版は5000円で同社直接販売のみ。

『ATOK14』のパッケージ

一太郎11を購入したユーザーに50MBのディスクスペースを提供

本日同社が発表したインターネットを利用した新サービスは、“インターネットディスク”、“ATOK Channel”、“ATOK Sync”。

インターネットディスクは、インターネット上のパーソナルなディスクスペースをユーザーに提供するサービスで、一太郎11や花子11を購入したユーザーに無償で提供する。一太郎11や花子11の購入ユーザーには50MB、セット製品の一太郎11&花子11スペシャルパック購入ユーザーには100MBのディスクスペースが提供される。

インターネットディスクサービスは、一太郎ユーザーサイト“一太郎Web”で利用者登録を行ない、サイトから専用クライアントツールをダウンロードすると利用できる。ローカルディスクに、インターネットディスク用の“My Internet Disk”ドライブが作成され、一太郎11や花子11で作成したファイルを、My Internet Diskに保存可能。その後、クライアントツールを利用して専用サーバーにアクセスし、サーバー上のディスクスペースにファイルをアップロードできる。

“インターネットディスク”サービスの画面。一太郎11で作成したファイルを、インターネットディスク用のドライブに保存できる

すでにサーバー上のディスクスペースにファイルが存在する場合は、ローカルとサーバーのフォルダ内容を比較し、差分のみを同期して最新状態に更新する。その後、別のパソコンでサーバーと同期を行なえば、最初に作成したファイルを別のパソコンで編集できるようになる。ローカルディスク内のMy Internet Diskは、Windowsエクスプローラでも利用できるため、一太郎や花子のファイルだけでなく、さまざまな形式のファイルを保存できる。このインターネットディスクサービスにより、例えば、会社で作成しているファイルの編集を自宅のパソコンで行なうといった利用が可能となる。

ローカルのデータとサーバー上のデータを同期する際に表示される専用クライアントツールの同期ファイル確認画面

サービス開始日は2001年2月9日。また4月よりファイル公開、ファイル共有サービスを順次追加していくという。ファイル公開サービスは、公開したいフォルダやファイルにURLを発行し、URLを公開したい人向けに通知してウェブブラウザーでフォルダやファイルを閲覧できるようにするもの。ファイル共有サービスは、複数ユーザーでファイルを共有し、ファイルの更新や追加、削除を行なえるもの。

また、今後の追加サービスとして、ディスク領域の追加や、ファイルフォーマットの変換サービス、データをメールやFAXで転送するセクレタリーサービス、ファイルの履歴管理や電子認証を行なうファイル管理サービスなどを予定しているという。これらのサービスは有償で提供される見込み。

インターネットディスクドライブは、Windowsエクスプローラでも利用可能

ユーザー辞書をサーバー上に保管できるサービスも開始

ATOK ChannelおよびATOK Syncは、ATOKを通してユーザーとインターネットをつなぐインターネットフロントエンドサービス“iATOK”のひとつとして提供される。よってiATOKは、入力した文字に関連するサイトを表示できる既存サービス“ATOK Direct”と、今回発表されたATOK Channel、ATOK Syncの3サービスで構成されることになる。

ATOK Channnelは、ATOK Directの機能を拡張したサービスで、辞書や辞典、実用情報、エンターテインメント情報などを分類し、“チャンネル”として提供する。文字を入力すると、その文字に関連したチャンネル内の情報コンテンツを検索して表示できる。例えば、“百科事典チャンネル”を選択し、“さくら”と文字入力すると、百科事典の“サクラ(桜)”の項目が表示される。

サービス開始日は2001年2月9日。会員登録や利用申し込みは不要で、無償で利用できる。サービス開始時に提供するチャンネルは“辞典チャンネル”“一太郎Webチャンネル”などが用意される。

ATOK Syncは、インターネットディスクと同様のシステムを利用し、インターネット上のディスクスペースにユーザー辞書を保存、さまざまなパソコンからアクセスしてそのユーザー辞書を利用できるサービス。インターネット上にATOK特有の情報を保管して、AAA(ATOK Anytime Anywhere)環境を提供するという。

保管できるのはユーザー辞書とお気に入り文書。クライアント側のパソコンとサーバー上のユーザー辞書を同期させ、同内容に更新できる。同期の際は、辞書内容をマージする。また、サーバー上のユーザー辞書を削除したり、誤った同期を行なった場合に1世代前の辞書に戻したりできる。サービス開始日は2001年2月9日で、ユーザーサイト“一太郎Web”で利用申し込みを行ない、サイトから専用クライアントツールをダウンロードすると利用できる。

事前予約を行なったユーザーには30MBのスペースを追加提供

なお同社は、一太郎11、花子11発売を記念し、賞品総額200万円相当のプレゼントキャンペーン“超せいたくスペース満喫プレゼント! クイズ”を12月15日から2001年1月31日まで実施する。賞品は、赤のフェラーリF355を1ヵ月利用できる権利や、好みの別荘やコテージを1週間使える権利などが用意されている。

また、2001年1月11日11時より、一太郎11、花子11の事前予約をインターネット上で受け付ける“予約でネッ得! キャンペーン”を開始する。1月31日12時までに一太郎11や花子11を予約し、その後製品を購入したユーザーには、インターネットディスクサービスの容量が30MB追加され、ATOK Channelに好きなURLを1件登録できる特典が付く。予約の際に購入店舗を指定して、実際にその店舗で購入したユーザーには、先着で一太郎11オリジナルグッズがプレゼントされる。

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