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ドラゴンスピーチ セレクト/プロフェッショナル Ver.5.0

ドラゴンスピーチ セレクト/プロフェッショナル Ver.5.0

2000年11月30日 00時00分更新

文● 遠藤

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 ドラゴンシステムズ(株)は、日本語音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ セレクト Ver.5.0」を12月8日に、上位バージョンにあたる「ドラゴンスピーチ プロフェッショナル Ver.5.0」を2001年1月に発売する。製品発表自体は10月17日に行われているが、今回開発版を実際に触る機会を得たので、その特徴などを詳しく紹介する。

チュートリアルを進めるうちに表れる「トライ」ボタンをクリックすると、手順と画面が表示されるので、そのとおりに実行すると使い方が習得できる。

 両ソフトに共通する注目点は新搭載の「Dragon バー」で、従来は音声入力と音声認識機能の操作を兼ねるワードパッドタイプの「Dragon エディタ」をインターフェイスとして使用していたが、他アプリ使用時に動作がわかりにくいとのユーザーの声を反映し、バーの形でのインターフェイスを採用した。これにより、すべてのアプリで統一した直感的でわかりやすいインターフェイスが実現されたわけだ。また、ムービーを見ながら、その操作を実際に試して使い方を覚えられるチュートリアルや、1分間の音声調整を行うだけで使い始められる簡易エンロールが搭載されている。
 音声操作によるWebブラウズ機能も改良され、ページ内に同じ読みのリンク先がある場合、これまでは「次」と発声することで一致するテキストを順に選択する方式をとっていたが、Ver.5.0では同じ読みのテキストリンクに番号のタグが付加され、その番号を読み上げることで目的のリンク先に飛べるようになった。同じ読みのリンクが複数存在するページでも、簡単に目的のWebサイトへ飛べるというわけだ。
 さらに、ソニーから発売されているICレコーダー「ICD-MS1」「ICD-BP220/BP120」に対応し、録音した音声を手軽にテキストに起こすことも可能だ(要接続キット)。

 上位バージョンのプロフェッショナルでは、これらセレクトの全機能に加え、ボイスコマンドを自分で指定できるカスタマイズ機能や、Lernout&Hauspie社の開発した音声合成エンジン「RealSpeak」を搭載。さらに、同ソフトの英語版にあたる「Dragon Naturally Speaking Ver.5.0」を同梱し、日本語版と英語版を切り替えて使用可能だ。ただし、英語版は英語圏の国々に向けて開発された製品なので、文法や発音などをネイティブと同等レベルで行えなければ実用は難しいだろう、とのこと。

 両パッケージとも、対応OSはWindows 98/Me/NT 4.0/2000 Professionalとなる。価格は、セレクトの通常版が1万8000円、「アカデミックバージョン」が1万2000円。プロフェッショナルの通常版が3万8000円(予価)、「アカデミックバージョン」が2万5000円(予価)となる。また、日本IBM「ViaVoice」かNEC「SmartVoice」のユーザーを対象とした、乗換版パッケージ「トレードアップバージョン」は1万3800円で販売される。また、既存ユーザーには有償アップグレードサービスを提供する。

上部のバーが新搭載の「Dragonバー」だ。フローティングさせることも、タスクバーのように固定することもできる。Webブラウズ機能では、同じリンクが複数ある場合は番号タグが付き、この状態で「イチ」と発声すると、1番のタグが付いたリンク先へ飛べる。

ドラゴンシステムズ(株)
問い合わせ先 03-5645-7602

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