日本電気(株)は30日、10月17日に発表した搭載ノートパソコン『LaVie MX』『LaVie G』について、米トランスメタ社製CPU“Crusoe”に不具合が見つかったとして12月1日から一部モデルの無償修理を行なうと発表した。
『LaVie MX LX60T/51EC』 |
今回リコール対象となったのは、10月17日に発表した『LaVie MX LX60T/51EC』と『LaVie G LG60TT』。いずれもトランスメタ社製の『TM5600-600MHz』を搭載している。このCPUのロット不良により、両モデルに添付されている“バックアップCDによる再セットアップ作業が正常に終了しないなどのエラーが起こる場合がある”として、12月1日から無償修理(CPU搭載マザーボードの交換)を実施する。ユーザーに対しては30日から同社のウェブサイトや販売店店頭を通じて告知するほか、登録ユーザーへはダイレクトメールにより通知するという。
日本電気によると、この不具合の詳細は、特定の周波数、特定のCPU温度で動作しているときに、特定のデータがCPUに送られた際、内蔵されている2次キャッシュメモリーにエラーが発生するというもの。
日本電気によると、この不具合が判明したのは社内のチェックから。製品出荷に際してパソコンのHDDへOSやソフトウェアのインストール作業をする際に、通常の場合よりも高いエラー率となったため、トランスメタ社と連絡を取りながら原因の特定作業を行なっていたという。最終的に27日にトランスメタ社から“CPUの特定のロットによる不良”であるとの通知があり、今回の処置を決定したとしている。なお、現時点では顧客から、この不具合に起因すると見られるクレームは一切報告されていないとのこと。
無償修理の対象となるパソコンは284台で、その多くはLaVie MX。284台にはユーザーが購入したパソコンだけでなく、店頭や流通在庫も含まれるため、実際に購入したユーザーの手元にある台数はもっと少ないものと予想される。なお、流通分に関してはすでに回収済みのため、今後販売される製品では不具合は解消されているとしている。
リコール対象となる製品の製造番号は以下の通り。