日本テレコム(株)のISP子会社であるジェンズ(株)(以下JENS)は28日、米AT&Tおよび英BT igniteと、インターネットデータセンター(以下iDC)サービスの提供に関する国際間業務提携で合意したと発表した。
握手を交わす3社の代表。BT igniteのcontent hosting部門プレジデントであるVernon Irvin氏、AT&TのData & Internet Services、web hosting部門バイスプレジデントであるSanford S. Brown氏、JENSの中野豊氏(左から) |
これは、欧米にあるAT&TとBTのiDCを、JENSのサービスと利用できるというもので、見積もりや日本円による支払い、サポートのすべてをJENSが提供できるようになる。iDCは米国に8カ所(AT&T)、ヨーロッパ9カ国20カ所(BT)ある。
逆にAT&TとBTも、JENSのiDCをそれぞれのiDCとして顧客に提供できる。JENSは、東京と大阪にiDCを持っており、現在池袋に東京第2データセンターを構築中だ。
iDC間の接続には、AT&TとBTの合弁会社ConcertのIPバックボーンを利用する。提供するメニューは、まず基本的なものからとし、徐々に拡充していくという。
JENSの中野豊社長は、「今回の提携で世界最大規模のiDCのネットワークを構築できたと認識している。日本の企業は、見積もりからサポートまでワンストップで海外のiDCを利用できるようになる」と語った。