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Presario 3200(3TO214)

Presario 3200(3TO214)

2000年11月20日 11時01分更新

文● 山口

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Presario 3200(3TO214)

コンパックコンピュータ

オープンプライス
Compaq DirectPlus価格:7万9800円

2000年秋冬モデルから新登場となった、「Presario 3200シリーズ」。従来からのPresario 3500シリーズ同様の省スペース筐体を採用しているが、幅、奥行きが3500よりひと回り大きく作られている。また、3500シリーズが標準でCD-RWドライブを搭載するのに対し、3200シリーズは3モデルのうち上位2モデルがDVD-ROMドライブを標準装備する。

10倍速DVD-ROMドライブ +PowerDVD 2000でDVD鑑賞

 Presario 3200シリーズは、Presarioのデスクトップのラインナップでは、もっともローエンドに位置する。同シリーズは、ホームPCの中では珍しく、モニタがオプション扱いになっており、本体だけなら、3200シリーズの3モデルはすべて10万円以下(市場価格)での購入が可能だ。
 3モデルともCPUはCeleron-600MHzで、40倍速CD-ROM搭載の「3TO210」、DVD-ROMドライブ搭載の「3TO214」「3TO216」を揃える。3TO216のみ、Officeアプリとして、Microsoft Office 2000 Persoanl(SR-1)がプリインストールされている。その他のスペックは共通で、64MBメモリ、i810Eチップセット、20GBのHDDを装備する。ビデオ描画は、i810Eの機能を使用しているが、4MBのディスプレイキッャシュは実装していない(3500シリーズでは標準実装)。

 次に、新筐体についてコメントしておきたい。従来からマイク、ヘッドフォンジャック、およびUSBポートのフロントアクセスにこだわってきたPresarioだが、3200シリーズでは、USB×2ポートのみ前面に配置されている。
 内部へのアクセスは、筐体の右側面のパネルがネジ1つで外れるようになっている。中を覗いてみると、マザー上に4つのPCIスロットが見えるが、背面にスロット口が用意されているのは2つだけで(標準で56kbpsモデムカードが装着されているため、空きは1つ)、長さが12cm以下のLow Profile PCI仕様の拡張カードのみ装着が可能だ。
 内部にドライブを増設することはできないが、DVD-ROMドライブとFDDがはめ込まれているベイの部分が、ズボッと引き抜ける構造になっているため、その下にあるHDDへのアクセスは、思うより簡単だ。HDDをもっと大容量なものに交換したくなったとしても、作業自体はそれほど苦労せず行えるだろう。

左がPresario 3500シリーズ、右が同3200シリーズの筐体。幅は約1.5cm、奥行きは3cmほど、3500シリーズのほうが広く取られている。
Presarioシリーズのデスクトップには、必ずフロントアクセスポートが用意されている。Presario 3200シリーズでは、フロントの左下にコンセント口のように見える部分が、USB×2ポート。
拡張スロットは、Low Profile PCI対応の2スロットを用意。マザーボード上には、4本のスロットが見えるが、背面にアクセス口が空いているのは2本のみ。1本にモデムカードが装着済みなため、標準時は1スロットが空きとなっている。

 プリインストールソフトのラインナップは、Presarioの全シリーズを通してほぼ共通。DVDモデルには、DVD-Video再生のため、「PowerDVD 2000」(サイバーリンク)がプリインストールされている。そのほか、はがき作成ソフト、国語電子辞書、路線検索ソフト、家計簿ソフト、キーボード練習ソフトなど、ホームPC用ソフトの定番ジャンルを押さえたラインナップになっている。

 コンパックのダイレクト販売「Compaq DirectPlus」での本体価格は、3TO210が6万9800円、3TO214が7万9800円、3TO216が9万9800円。オプションのモニタをセットにすると、15インチCRT「Presario MV540」で+2万円、フルフラット17インチCRT「同FS740」で+4万円、15インチTFT液晶モニタ「同FP745A」(アナログ接続)で+8万5000円。11月上旬時の市場価格もほぼ同等となっている。
 Presario 3200シリーズは、ローエンドシリーズとはいえ、ほどよいバランスでまとめられており、低価格なのも魅力。インターネットや年賀状作成など、PCでやりたいことがそれほどヘビィなものではない人や、モニタをすでに持っていて、さらにWindows Millennium Editionモデルへの買い替えを考えている人にお勧めしたいモデルである。

DVD-ROMドライブとFDDを装着しているベイの部分を少し持ち上げて後方に引くと、そのまま取り出すことができる構造になっている。ベイの下にHDDが配置されている。
CPU Celeron-600MHz
メモリ 64MB
ビデオ i810E
HDD 20GB
DVD-ROM DVD10倍速/CD40倍速
通信 モデム
OS Windows Millennium Edition
モニタ オプション
Officeアプリ

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