トーメンサイバービジネス(株)は17日、米NetScaler社が開発したHTTPアクセラレーター『WebScaler』の販売を、2001年1月に開始すると発表した。価格はオープン(予想価格は290万円)。
『WebScaler』 |
同製品は、ウェブサーバーとクライアント間のデータ配信スピードを最大で100倍高速化し、ウェブサーバーへの負荷を軽減するHTTPアクセラレーター。HTTPプロトコルでのTCP/IPコネクションにおいて、オープン/クローズなどのネゴシエーションを削減して、スピードアップを図るという。通常、ウェブでは、画像やテキストなど、1ページ当たり20オブジェクト程度が存在し、それぞれ個々のオブジェクトについてネゴシエーションを行なっている。同製品は、ウェブサーバーとクライアントとの間に設置し、複数のTCP/IPコネクションを1つにまとめ、TCP/IPコネクションをある程度の時間はオープンのままにしておくことで、ネゴシエーションの回数を減らし、ウェブサーバーの負荷を減らすという。
また、ウェブサーバーに対するトラフィックが急増しても、トラフィックを削減することで、ウェブサーバーのダウンを防止。さらに、DDOS(Distributed Denial of Service)アタックなどのクラッキングに対する防御機能も搭載しているという。同社では、ポータルサイトやショッピングサイトなど、ウェブサーバー側のほかに、企業や学校などのクラインアント側が導入しても、通信回線のトラフィックの削減というメリットがあるとしている。