(株)アドテックスは15日、国際放送機器展が開催されている千葉/幕張で発表会を開催、DVデータをHDDにダイレクトに録画し再生できるデバイス『DV MasStor』を発表した。
DV MasStor本体。録画や再生ボタンなどが装備されている。中央がHDDパック。サイズは125×205×50mm |
DV MasStorは、IEEE1394端子を2つ装備しており、DVカメラをダイレクトに接続してDVデータをそのままHDDに記録できる。またデータの送出機能もあり、本体の再生/サーチ、スローなどのボタン操作によってDVデータを送り出すことも可能だ(TVなどに映す場合はDVデータをデコードするアダプターが必要)。
もちろんパソコンに接続すれば、DVノンリニア編集ソフトを使ってビデオ編集が行なえる。AC電源のほか、DVカメラなどで利用されているリチウムイオン型のバッテリーにも対応、約90分駆動する。
背面にはACアダプタ端子、2つのIEEE1394端子、リチウムイオンバッテリーの装着端子がある |
1kgという軽量も手伝ってモバイル用途での利用も想定されるため、専用のキャリングケースを用意している。HDDは、2.5インチのIDEタイプを、振動や衝撃に耐えうるよう独自にパッケージしたもので、交換が可能。20分から140分までのHDDパックをオプションで用意している。
DV MasStorの価格は18万円。HDDパックは20分が5万円、40分が7万円、80分が10万円、110分が12万円、140分が15万円となっている。発売は2001年1月19日。
なおアドテックスは、日本IBMの関連会社であり、IBMが開発したHDDのテストを担当するほか、それを応用したRAIDやFibreChannelなどのストレージ製品の開発/販売も行なっている。今回のDV MasStorも完全自社開発によるものだ。
発表会の席上で同社の長谷川房彦代表取締役社長は「今後AVコンテンツのデジタル化にともない多くのHDDが必要になってくることもあり、DV MasStorでコンテンツクリエーションの分野へ参入していく」と話した。
発表会の冒頭で挨拶をする長谷川社長。デジタルコンテンツクリエーション分野への参入を表明した |
会場では、DV MasStorを使ったビデオキオスク端末のプロトタイプが展示された |