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ドイツ産業見本市、“CeBIT 2001”の概要を発表

2000年11月13日 23時09分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ドイツ産業見本市(株)(Deutsche Messe AG)日本代表部は13日、都内のホテルにおいて記者発表会を開催し、2001年3月にドイツのニーダーザクセン州ハノーバーで開催される国際事務・情報・通信技術国際見本市“CeBIT(セビット) 2001”などの概要について発表した。また秋に中国で開催を予定している“CeBIT ASIA上海”についても報告がなされた。

フーベルト・ランゲ副社長ドイツ産業見本市社、取締役副社長のフーベルト・ランゲ氏

同社はドイツのニーダーザクセン州、ハノーバー市などが株主となって'47年に設立された、見本市の運営を行なう企業。ハノーバーにあるハノーバー国際見本市会場で開催される見本市をはじめとして、ドイツ国内のみならず、アジアや南米においても国際見本市の運営にあたっている。本拠地であるハノーバー国際見本市会場は、総面積100万平方メートル、展示ホール数26、屋内総展示面積約46万平方メートル、駐車場収容台数5万台という、世界最大の見本市会場。10月31日に閉幕した“EXPO 2000”(ハノーバー万博)の会場にもなった。

ハノーバー国際見本市会場全景
ハノーバー国際見本市会場全景

発表会で見本市概要を説明した、フーベルト・ランゲ(Hubert Lange)副社長によると「CeBIT 2001には、世界約60ヵ国から8000社以上が参加する見込みで、総展示面積は約42万平方メートルに上り、IT関連ではいうまでもなく、すべての見本市の中で最大だ。アジア・太平洋地域からの出展も846社に上っており、特に台湾は、米国の516社を上回る522社が出展する。日本からの直接の出展は32社だが、現地法人の出展を含めると100社以上となる。アジア・太平洋地域からの出展は増加傾向にあり、経済危機からの回復を示すと共に、アジアの情報・通信産業に占めるCeBITの重要性を物語っている」と述べた。ランゲ副社長が示したデータによると、今年3月に開催された“CeBIT 2000”は、'99年秋にラスベガスで開催された“COMDEX Fall'99”と比較して、展示面積と出展社数で約4倍、来場者数では約6倍と、大きくCeBITがリードし、世界最大のIT関連見本市であることを強調した。

CeBIT 2001では、“明日の繁栄のために”というテーマで2001年3月22~28日(ドイツ時間)に開催され、基調講演には米ヒューレット・パッカード社のカーリー・フィオリーナ(Carly Fiorina)社長兼CEOが登場する。展示ホール26、パビリオン4を使用して、“情報テクノロジー”や“テレコミュニケーション”、“コンピューター・ネットワーク”など11の専門分野について展示が行なわれるとしている。

上海新国際展示場の完成予想図
建設中の上海新国際展示場の完成予想図

また、2001年秋に中国上海市で“CeBIT ASIA・上海”を開催する予定であると明らかにされた。このCeBIT上海については、「建設中の上海新国際展示場の工事が遅れていることが問題だが、9月に完成、10月にこけら落としとしてCeBIT上海が開催できるものと信じている。2001年3月に関係者を集めて協議する予定だが、もしその時点で間に合わない場合には、別の会場で8月に会期を早めて開催する予定だ。すでに会場は借りてある」(ルンゲ副社長)と報告された。

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