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ホットリンク、データマイニング機能を持ったソフトを無料配布

2000年11月09日 21時03分更新

文● 編集部

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(株)ホットリンクは9日、インターネットで“口コミ活用学習型検索サービス”を提供するためのデータマイニング機能を持ったソフトウェア『HottoLink』を、同社のサイト内からのダウンロードにより無料配布を開始したことを発表した。

ホットリンク代表取締役社長の内山氏が発表

『HottoLink』は、データマイニング機能を持ったプラグ・イン・ソフト。ユーザーが登録した趣味や嗜好性のデータと、投票や口コミデータを元に、その時点のユーザーの趣味や嗜好性を学習し、ユーザーの検索要求に最適化したサイトを提供するという。従来の情報検索サービスは、コンピューター技術のみに頼ったロボット型検索や、少数の編集者のみに頼った登録型検索により検索結果を提供していた。そのため、検索精度が不十分であった。同社の調査によると、インターネットユーザーの80%がサーチエンジンを利用し、そのうち25%のユーザーがうまく情報がつかめないと結果が出たという。これに対応するのが同サービス。同ソフトを通し、口コミというかたちで収集された情報と、ユーザーの趣味や嗜好性を組み合わせて情報検索の精度を高め、One to Oneサービスをしていくとしている。

同ソフトは、インストールをするとInternet Explorerに組み込まれ、ブラウザーに『HottoLink』の投票ボタンや表示窓が現れる。この投票ボタンを利用し、自分のお勧めのサイトを投票したり、表示窓にキーワードを入力して、検索にかけたりする。インストールをするとまず、IDとパスワード、自分の趣味や嗜好を登録することになる。個人の趣味や嗜好性等プロファイルデータは、サーバーに蓄積される。送信にはSSLを利用し、セキュリティー機能も備えている。サーバーに蓄積されるデータは、個人のプロファイル、投票、検索のキーワード、および口コミとしてのコメント。これらのデータは、オプションで他人に自分のデータを公表しないように設定できるため、プライバシーも守られるとしている。また、個人のプロファイルはサーバーでIDとパスワードによって管理するため、複数のパソコンを所有している場合も支障はない。

個人の趣味の登録画面

また、自分のお勧めサイトの投票や口コミとしてのコメントは、ポジティブなものやみんなに喜ばれるもののみとしている。同社では、活発にポジティブな情報を薦めていくことで、ネガティブな情報(お薦めしないサイト情報など)はそのうち自然になくなると考えるため、ネガティブな情報の投票欄は設定していないという。

内山氏

現時点での対応ブラウザーは、Internet Explorerのバージョン5.0以降。Netscape Navigaterには対応しないという。ただし、同社では海外進出を視野に入れており、その際はNetscape Navigaterの英語版への対応を検討するとしている。

また、同社の収入は、企業へのマーケティングツールの提供と広告メディアの提供によるものからとしている。なお、同社では今後1年間で5億円を売上目標としている。

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