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ネットプロテクションズ、ネット取引のトータルサポートシステムを開発

2000年11月08日 21時45分更新

文● 編集部

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(株)ネットプロテクションズは8日、ネット取引におけるトータルサポートを行なうシステムを開発、それを利用したサービス“Net Protection Service”を開始すると発表した。

会社の概要を説明するネットプロテクションズ取締役会長 Jerome Partos(ジェローム・パルトス)氏

これは、物流・決済・保険補償・問い合わせ窓口代行までをサポートするサービス。主なサービス内容は、同社が代金回収を引き受けて、代金回収を待たずに売り手に支払いが行なわれる“ネットファクタリング”、エース損害保険(株)との提携により破損や返品などのトラブルに対応する総合保険補償“ショッパーズプロテクション”、配送情報をオンラインで確認できる物流管理システム“オート・トラッキングサービス”、オンライン上で問い合わせやクレームに対応する“窓口代行システム”などを組み合わせたサービスを提供する。これらのサービスは“ワンクリックパッケージ”としてフルラインで提供されるほか、個々のサービスを組み合わせて利用することも可能になる。

商品の出荷あるいは集荷情報をネットプロテクションズが受け取った時点で、金融機関に対して企業への支払い指示が出され、企業側に短期間で入金される“ネットファクタリング”と呼ばれるシステムを採用。ユーザーへの代金回収は同社が行なう。このため、企業は代金回収をネットプロテクションズに任せることで、さまざまな決済方法をユーザーに提供できるようになるという。この一連の流れを同社では“ストリームオンラインペイメント”と呼んでいる。

また、ユーザーのプライバシーを保護するために、情報を128ビットのSSLで暗号化し、取引情報と個人情報を分割して管理するシステムを構築。また、ユーザー登録を行なうかどうかは選択制になっており、登録しなくてもサービスを利用することが可能だという。

ネットプロテクションサービスについて語るネットプロテクションズ代表取締役社長 榎本聡氏

同社では、15日からオークションサイトに特化したC to C対応のワンクリックパッケージ“NPまるまる保証”の提供を開始する(現時点ではオークションサイトの名称は明らかにしていない)。このサービスは、このオークションサイトでのみ提供されるという。利用料金は、オークションの場合は買い手が支払う仕組みとなり、また企業などから商品を購入する際には企業側が料金を負担することになる。料金設定は、商品価格が3万円までが1600円、3万円~10万円が2000円、10万円~30万円が3000円、30万円~60万円までが4000円となる。なお、60万円以上の商品については保険対象外となり、同サービスは適用されない。また、前払いか後払いかなどの支払い方法は、同社がその商品の内容で判断したランクによって決定する。決済の方法は代引きや銀行振込などさまざまな支払い方法に対応している。

今後の展開としては、15日にC to C市場で提供を開始し、その後12月から2001年1月にかけてB to C市場においてテスト導入。2001年3月に本格的なサービスの提供を開始する。その後半年ほど状況を見たうえでB to C市場で参加した企業同士(B to B)にサービスを提供するという。なお、同社は2001年の1年間でのB to C参加企業数を約5000社と見込んでいる。

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