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JEITA、上半期のミッドレンジとWSの出荷は低落傾向に歯止め

2000年11月08日 18時26分更新

文● 編集部

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(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は8日、平成12年度上半期(2000年4月~9月)におけるミッドレンジコンピューターとワークステーションの出荷実績を発表した。ミッドレンジコンピューターの出荷台数は7万5056台と前年同期比1%増、金額は3192億円と同1%増と前年比を上回った。ここ数年の低落傾向に歯止めがかかるかたちとなった。この背景には、2000年問題が終了し、システムの組み直しなどによる新たなサーバー需要が増えたことが起因している。なお、この調査にはミッドレンジコンピューターが17社、ワークステーションが13社参加しており、市場規模のカバー率は約90%だという。

出荷状況を語るミッド・WS市場委員会 大谷委員長

基幹システムのUNIX系サーバーによる構築が拡大

ミッドレンジコンピューターをOS別による出荷状況でみると、UNIX系サーバーは出荷台数が1万9195台と前年同期比30%増、金額が1914億円と同29%増となったほか、Windows NTやNetWareなどのNOSサーバーは出荷台数が5万1175台と同16%増、金額が676億円と同1%増、独自OSサーバーは出荷台数が3393台と同66%減、金額が576億円と同38%減となった。UNIX系サーバーはオープンシステム化の流れをうけてこれからも伸びると見られており、実際に金融関係、サービス関係、公共関係での出荷が伸びている。産業別の出荷台数をみると、製造業が構成比33%、サービス関係が24%、公共関係が20%と続いている。

ミッド・WS事業委員会 近藤委員長

また、Linuxサーバーに関しては、UNIXサーバー群あるいはNOSサーバー群と各社によって分類が異なっている。とくにLinuxの実態に関しては、エンドユーザーがLinuxを従来機にインストールするなど状況を掴みにくくなっている現状がある。今後Linuxに関して同協会では関心を強めていくという。

ワークステーションは100万円未満のものに需要が集中

ワークステーションにおける出荷状況は、台数が4万3413台と前年同期比1%増、金額が623億円と同23%減となった。台数は去年より出荷されているにもかかわらず金額が伸び悩むのは、100万円未満のワークステーションでの需要(台数の前年同期比55%増)が集中したためでこの傾向は続いていくという。産業別の出荷状況をみると、製造業が構成比52%、サービス関係が17%、公共関係が12%と続いている。

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