エフ・アイ・シー販売(株)は8日、台湾FIC(First International Computer)グループが13日より開催される“COMDEX/Fall”で出展する新製品を国内の報道関係者向けに紹介する説明会を行なった。
説明会では、同社のBluetooth対応製品や、携帯情報端末などが紹介された。
自社製品を順次Bluetoothに対応
同社は、Bluetooth用のチップセットとして、エリクソン社、Sillicon Wave社、CSR社の計3種類のチップセットを利用した製品をそれぞれ開発しているという。
エリクソンのBluetoothチップセット(写真下)と、Ericssonチップセットを搭載したUSBドングル(写真上) |
Silicon Waveのチップセット(写真下)。4つのチップを搭載。他チップセットに比べてパワーがあり、長距離通信が可能で、通信距離100mを実現したという。写真上は、このチップセットを搭載したUSBドングル |
CSRのチップセット(写真下)。3つのチップを搭載。コンパクトに統合されておりサイズが小さいのが特徴。写真上はこのチップセットを搭載したUSBドングル。他のドングルに比べるとやはりコンパクトだ |
これらのドングル製品は2001年第1四半期にリリースされる。価格は未定。またFICグループは、上記製品のほかにもBluetooth対応製品を2001年以降、順次リリースするとし、自社のマザーボードにBluetoothモジュールを組み込むほか、情報携帯端末のBluetooth対応モデルも開発中という。
インターネット専用端末の新製品を開発
インターネット専用端末として、デスクトップ型の『Genesis』と、携帯型の『Aqua』を2001年第1四半期にリリースする。
Genesisは、ウェブブラウザーにOperaを搭載したインターネット専用端末。CPUにナショナルセミコンダクター社のGX1を採用、32MBのSDRAMと16MBのコンパクトフラッシュメモリーを搭載する。56kbpsモデムと10/100対応LANインターフェース、USB×2、マイク入力、ヘッドホン出力を装備する。TVに出力するタイプと、ディスプレーに出力するタイプが用意されている。
インターネット専用端末『Genesis』 |
Aquaは、携帯型のインターネット専用端末。CPUにトランスメタ社のCrusoeを採用し、32MBのコンパクトフラッシュメモリーを搭載。OSはMobile Linuxを採用している。タッチパネル方式の8.4インチTFTカラー液晶ディスプレーを装備する。PCカードスロットはTypeII×1で、USB、オーディオ出力。Bluetoothに対応するほか、ソニーのメモリースティックスロットも装備する予定という。
携帯型インターネット端末『Aqua』 |
FICグループは、そのほかスリムデスクトップPC『Sabre』シリーズを2001年1月にリリースする。SabreはCPUにPentium IVやAMD Duronを採用したオールインワンPCで、CD-ROMドライブやPCカードスロット、LANインターフェースを搭載。USBやIEEE1394といったインターフェースは使い勝手を考慮し本体前面に装備するという。