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【CA Asia Vol.1】CA Wang会長、故郷の上海で講演

2000年11月06日 22時09分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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米Computer Associates(以下CA)は、11月6日~8日の期間、中国・上海にある「上海国際会議中心」(上海インターナショナルコンベンションセンター)において、プライベートショー「CA-World Asia 2000」を開催している。6日と7日の両日は招待日で、8日は上海市民にも公開する。

上海国際会議中心。1997年に着工され、1999年8月に落成した最新のコンベンションセンター

上海といえば、CAのCharles B. Wang会長の故郷だ。Wang会長は、子供のときに家族と共に米国に渡り、一代で今のCAを築き上げた。今回のCA Worldは米国外で始めての開催である以上に、Wang会長にとって“故郷に錦を飾る”特別な意味のある開催だろう。


「インターネット革命はこれからが本番」

上海楽団の混声合唱で幕を開けた基調講演でWang会長は、「インターネット革命が終焉に近いと言っている人がいるようだ。私はそうは思わない。終わりではなく、これからが始まり。本番はこれからだ」と、繰り返し語った。

上海楽団。基調講演の前後に数曲を披露

また同氏はアジアでの取り組みについて、「アジアではいくつかのジョイントベンチャーを立ち上げている。また各国のキャリアともASPなどでパートナー関係にある」と、アジアを重要な市場と認識し事業を展開しており、今後もそれを継続していくと述べた。

Charles B. Wang会長。CEOでなくなったが、CAへの関わり具合に変化があるわけではないという

サイノミクスの決済サービスのパートナーが明らかに

Wang会長に続いて、講演を行なったCAの上級副社長であるToby Weiss氏は、アジアで展開しているジョイントベンチャーを3社紹介。3社のうちの1社として、日商岩井(株)との合弁会社であるサイノミクス(株)の今野泉社長が講演を行なった。

同社は、物流や保険、文書の作成など実際の取引に関わるさまざまなサービスを電子的に提供しようとしている会社で、今年の4月に設立が発表された。B2Bの取引システムは、CAのeビジネスWebサイトの構築ソフト「Jasmine ii」などで構築されている。

講演の中で今野氏は、決済のパートナーとして、世界最大規模の金融グループである独Deutsche Bankとサービスの提供で合意したと明らかにした。世界規模でのサービスを展開するには、サイノミクス、ユーザー企業のどちらにしても心強いパートナーであるに違いない。また実際の顧客として、インドネシアの財閥が紙パルプの輸出にあたってサイノミクスのサービスを採用したという。

サイノミクスの今野泉社長

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