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米IBM、消費者向け製品を音声対応に――組込みツールも提供

2000年11月02日 18時17分更新

文● 編集部

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米IBM社は2日、キヤノン(株)と協力し、キッチン用品、玩具、ゲームのコンソールなどの消費者向け機器への音声対応を進めていくと発表した。これにより、消費者はさまざまな場所や家庭用機器に向かって音声で命令できるようになるという。

併せて、日本のデベロッパーが、モバイルデバイスやハンドヘルドデバイス用に音声対応モバイルソフトを開発するためのツールキット『IBM Embedded ViaVoice, Multiplatform Edition』の日本語版を、組み込み型ViaVoice(Voice System)製品ラインに追加すると発表した。

同製品の英語版で必要とする音声認識処理速度は5~10MIPS。携帯電話やPDAなどのデバイスを特定の個人で使用する場合は50語までのアクティブな語彙を提供する。キッチン用品や玩具など単純なコマンドだけを必要とする電気機器向けには、オプションで10~20語の語彙を事前に導入できる。語彙数は、デバイス内のフラッシュメモリーの容量まで拡張でき、アプリケーションはアクティブな語彙の動的な切り替えや1つの語彙の共有が行なえる。

デベロッパーは、エントリーレベルのコマンドおよびコントロール機能、非常に高い精度、簡単な語彙構築、電話音質のマイクとの互換性、IBMとキヤノンの全世界でのサポートを利用できるという。同製品の語彙は利用者や製造者によってさまざまな言語で操作できるようにカスタマイズされ、本年末までに利用が可能になる予定。英語版は同日から利用が可能。価格は数量によって異なる。

日本語版は、IBMのウェブサイトで2000年末までには入手が可能となる。IBMはデベロッパーと協力し、そのモバイルデバイス向けのソリューションを開発する。SDK(Software Development Kit)とRunTime Kitの価格は個別の導入要件により異なる。なお、日本語版の必要MIPSは90。

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