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ソニー、次世代書き換え型光ディスクドライブ規格案を策定

2000年11月02日 16時34分更新

文● 編集部

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ソニー(株)は1日、データアーカイブやデータサーバー用途として最大40GBの大容量記録が行なえる“DO規格(ユーディーオー:Ultra Density Optical)(案)”を策定したと発表した。5.25インチ光磁気ディスク(MO)の次世代を担う大容量光ディスクドライブとして、2001年春までに最終規格を決定、2002年後半での商品化を目指すとしている。

今回策定した“5.25インチUDO規格(案)”は、5.25インチ光磁気ディスクドライブの次世代を担う、コンピューターデータ記録用の書き換え可能な大容量光ディスクドライブ。記録再生には、波長405nmの青紫色レーザーを採用し、ランド&グルーブ記録により最大40GBの記録が行なえる。また、既存のライブラリーシステムなどを考慮し、ドライブおよびメディアカートリッジの外形寸法は、現行の5.25インチ光磁気(MO)ディスクドライブと同一となっており、システムの入れ替えや拡張に容易に対応できるとしている。また、公文書などの長期保存用途向けに“追記(Write Once Media)仕様” も用意する予定。

ソニーでは、大容量コンピューターデータストレージを実現する光ディスクドライブシステムとして、“5.25インチUDO規格(案)”を積極的に開発・推進し、さらには、より大容量化に対応すべく倍密(80GB)、3倍密(120GB)記録の研究開発も進める予定としている。

5.25インチUDO規格(案)の主な仕様
5.25インチUDO規格(案) 5.25インチUDO規格(案) 5.25インチMO(9.1GB MO:開発中)
書き換え仕様 追記仕様 _
ディスクサイズ 130mm 130mm 130mm
ディスク厚 2.4mm 2.4mm 2.4mm
カートリッジサイズ ISO 130mmと同サイズ(135×153×11mm) ISO 130mmと同サイズ(135×153×11mm) ISO 130mm(135×153×11mm)
物理トラック数 9万6964 9万6964 4万9728
セクターサイズ 8KB 8KB 4KB
セクター数 250万4407 250万4407 111万8880
データ領域 29.0~61.0mm 29.0~61.0mm 29.7~62.5mm
レーザ波長 青紫(405nm) 青紫(405nm) 660nm
対物レンズ 0.85 0.85 0.575
記録方式 相変化 相変化 光磁気
Land/Groove Land & Groove Land & Groove Land & Groove
記録再生面 両面 両面 両面
トラックピッチ 0.33μm 0.33μm 0.65μm
最小ビット長 0.13μm 0.13μm 0.30μm
記録密度 15.0 Gb/平方インチ 15.0 Gb/平方インチ 3.3 Gb/平方インチ
転送レート 4~8MB/秒 4~8MB/秒 3~6MB/秒
誤り訂正方式 LDC LDC LDC
変調方式 RLL(1,7) RLL(1,7) RLL(1,7)

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