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OADG、“Linux分科会”を発足

2000年10月31日 18時33分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(以下、OADG)は31日、日本におけるLinux普及促進を目的とした“Linux分科会”を10月23日付で設置したと“LinuxWorld Conference&Demo Tokyo/2000”会場内で発表した。

OADGの代表メンバー。中央が会長の水谷寛氏(シャープ(株)情報システム事業本部パソコン事業部長)

OADGは平成12年度の活動方針として、新規活動項目にLinux、ワイヤレス技術、セキュリティー技術の3項目を挙げ、4月25日にOADG会員メンバーおよび非会員メンバー(カルデラ・システムズ、ターボリナックスジャパン)によるワーキンググループを発足、分科会発足の準備を行なってきた。

Linux分科会は、OADGにLinuxディストリビューション会社を加えたメンバーで、Linuxビジネスの普及拡大、Linuxを安心して使える環境の整備、オープンソース環境への対応を目標に活動を行なう。

普及活動計画として、“ソリューション・カタログ”の作成、ウェブサイトを利用したLinux関連情報の公開、OADG会員およびLinux関係者向けの無料ワークショップ/セミナーの開催、LPI等との協力による認定エンジニアの支援を行なう。12月6日に技術セミナーを開催するという。

また、環境整備のために、LinuxディストリビューターやPCメーカーなどと協力し、ハード/ソフトのLinux環境における互換性の検証と動作保証の統一基準の作成、事務局内に設置した開発テスト環境の提供、Linuxアプリケーション開発ガイドの作成や、Linux国際化への支援を行なう。

さらに、プリンターやディスプレー、サウンドカード、周辺機器インターフェースなどのドライバーを、メーカーと共同で開発し、GPLに基づくオープンソースとして2001年後半に公開するとしている。

オープンソース環境への対応として、知的所有権などの情報交換、日本Linux協会や電子協など外部コミュニティーとの交流も予定しているという。

10月23日付けのLinux分科会のメンバーは、(株)アプティ、(株)NTTドコモ、カテナ(株)、キヤノン(株)、シャープ(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、(株)日立製作所、富士通(株)、三菱電機(株)、レーザーファイブ(株)、レッドハット(株)。今後メンバーは拡張予定という。

Linux分科会主査の中原道紀氏は、「OADGでもインターネット時代のデファクトに成りつつあるオープンソースOSのLinuxへの取り組みが必要。Linuxが安心して使える環境を提供し、Linuxマーケットを拡大したい」と説明した

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