富士通(株)は25日、平成12年度中間決算(2000年度4月1日~9月30日)の連結決算と単独決算を発表した。
中間決算を報告する専務取締役の高谷卓氏 |
それによると、連結決算は売上高が前年同期比1.9%増の2兆4905億円。営業利益が前年同期比57.6%増の1002億円。経常利益は前年同期比2.9倍の650億円。また、中間純利益は、前年同期比626%増の172億円となっている。
連結決算では、売上高においては、フラッシュメモリーなどの電子デバイスが前年同期比の35%増の3598億円を売り上げるなどして増収とした。次世代通信システムなどの開発を進める一方、グループ全体で営業費用の圧縮に努めて営業利益および経常利益を黒字に計上したという。また、事業構造改善を進めて純利益も黒字となった。
単独決算においては、売上高が前年同期比4.5%増の1兆5132億円。営業利益が前年同期比12.3%減の256億円。経常利益は前年同期比263%増の283億円。また、中間純利益は、前年同期比899%増の741億円となっている。
単独決算では、売上高がアウトソーシングなどのサービスビジネスやフラッシュメモリーなどの売上が増加。海外では、円高の影響により売上が減少した。営業利益は、次世代移動通信システムなどの開発を積極的に行なった結果、赤字となった。経常利益は為替差損の減少により黒字になった。また、純利益は、退職給付債務に対する積立不足を一括償却し、同時に保有株式の信託設定を行ない黒字とした。