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キャンディセントとソニー、高圧型FEDの共同開発を継続

2000年10月25日 20時48分更新

文● 編集部

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米キャンディセント・テクノロジーズ社とソニー(株)は24日、高圧型FED(Field Emission Display)の共同開発を継続することで合意したと発表した。両社は1998年11月2日付けの発表で2年間の共同開発を行なうことを表明しているが、今回はその期限を2001年末まで1年間延長するもの。両社では、次世代平面ディスプレーの有力な方式のひとつとして位置づけ、実用化に向けた開発を行なうとしている。

キャンディセントは、次世代平面薄型ディスプレーのひとつであるFEDの基礎技術や特許を持ち、“ThinCRT”として実用化を目指しているベンチャー企業。FED方式は、半導体製造技術を利用して、蛍光画素1つに対して数千の電界放出素子(超小型電子銃)を配列し、電子で蛍光画素を光らせる自発光型の表示素子。ブラウン管(CRT)と同じ発光原理のため、ブラウン管なみの明るさを持ち、ブラウン管の偏向部が不要なため、液晶方式なみの薄さにできるのが特徴。特に高圧型は、現在のブラウン管とほぼ同じ蛍光体を利用できるほか、消費電力が少ない、現在の半導体製造ラインを流用できるといったメリットがある。今年5月のディスプレー関連の国際学会“SID 2000”(Society for Information Display 2000 International Symposium, Semi)では、13.2型のカラーFEDパネルを展示したという。

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