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【WORLD PC EXPO 2000 Vol.19】“ビジネス”と“パーソナル”に分かれたインテルブースとAMDブース

2000年10月18日 23時35分更新

文● 編集部 佐々木千之

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WORLD PC EXPO 2000では、“ビジネスパーク”、“パーソナルパーク”、“ネットライフパーク”と会場を大きく3つに分けられている。昨年から今年前半にかけ激しいクロックアップ競争を演じたインテル(株)と日本AMD(株)のブースはそれぞれ別のカテゴリーに出展している。

これまでの製品の展開から考えて、インテルがビジネスパーク、日本AMDがパーソナルパークに出展しているだろうという先入観を持っていたのだが、実際はまったくの逆だった。

両社とも、自社のプロセッサーを搭載したパソコンを大量に用意して、がんがんベンチマークを行なうというような展示はしておらず、自社プロセッサーのパソコンは大きなステージの横手に展示されている。正面に大きなスクリーンとステージ、そして多数のイスが用意されているのも同じ、毎回のステージが満席になるのも同じだ。

ブラックとグリーンでシャープなイメージのAMDブース
ステージは毎回満席。このときも次回を待つ人が並び始めていた
台湾のエイサーラボラトリーズ社(ALi)のAthlon用DDRメモリーサポートチップセット『ALiMAGiK1』を搭載したマシンのデモ
Athlon-1GHzとPentium III-1GHzの比較デモ。OSはLaser5 Linux 6.5を使用していた

日本AMDはビジネスパークでブースを構え、AthlonやDuronの能力をアプリケーションと組み合わせた形でアピールしていた。横の方ではAthlonとPentium III、DuronとCeleronという形で比較ベンチマークも行なわれていたが、それほど派手なものではなかった。17日に発表されたAthlon-1.2GHzマシンも17日に展示されていただけで、18日には日本AMDブースからは消えていた。

インテルはパーソナルパークで、一部屋に1台のPC、一人に1台のPC、というコンセプトのもと、どこにいても高速広帯域のネットワークが利用できる将来の環境を前提とした“e-Home”コンセプトを解説していた。家庭向けを意識したのか、デモや展示はグッドデザイン賞のUSB顕微鏡『Intel Play QX3』やデジタルカメラ『Intel Pocket PC Camera』を使ったものがメインだった。プロセッサー関連ではインテルのプロセッサー開発の歴史として『4004』から『Itanium』までのプロセッサーを開発順に展示していたほか、1台だけPentium 4を動かしていたがクロックの表示はなかった(確認したところ1.5GHzという答えだった)。

e-Homeの生活を紹介するインテルのステージ
『4004』から『Itanium』に至るまで、歴代のプロセッサーが解説とともに展示されていた。立ち止まって眺める人は多い
唯一といってもいいパフォーマンスを見せるPentium 4のデモ。しかし、表示されているデモプログラムも割とおとなしいもの

両社があまりクロックを前面に出す展示していない背景には、インテルのプロセッサーやチップセットのトラブルが関係しているのかもしれないが、あのクロック競争の狂乱から考えるとずいぶんとおとなしい展示になったように感じられた。

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