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ローランドがDTM関連の新製品を発表

2000年10月06日 00時26分更新

文● 浅野純也

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ローランド(株)は5日、都内で販売店向けの新製品内覧会を実施した。この日発表されたのは6つの新製品。

最新モデル『SC-D70』はUSBオーディオとMIDI音源の複合機。従来よりも手軽に両者を扱うことができる。フロントにはUSBオーディオや光端子の音量を別々のコントロールできるボリュームが並ぶ

同社のMIDI音源・サウンドキャンバスシリーズの最新モデルとなる『SC-D70』は、従来モデルの『SC-8820』と同等の音源にデジタルミキサーとUSBオーディオ機能、MIDIインターフェース機能を統合したもの。これまでUSBオーディオ(PCのサウンド機能やCDオーディオをUSB経由で出力したり、外部からのサウンドを同じくUSB経由で取り込んだりすること)は単体のアダプタやインターフェースが、あるいはMIDIインターフェースと複合させた製品が発売されてきたが、MIDI音源とも一体化させたことで機能と使い勝手を大幅に高めた。

SC-D70の背面。光端子とUSB端子を装備。電源トランスを内蔵しているためACはケーブルのみで済む
49鍵のキーボードコントローラー『PC-70』。2万円を切る低価格も魅力

最大のメリットは、内蔵するデジタルミキサーによってMIDI音源の発音するオーディオと外部入力信号(ギターやボーカル)をミックス、USB経由でPCに戻すことができる点。これまでPCでMIDI音源のサウンドをキャプチャーするときはサウンドカードかUSBオーディオアダプターなどでアナログ入力していた。つまりPCからMIDIケーブルがMIDI音源に、MIDI音源からアナログのオーディオケーブルがPCへというループが必要だったわけだ。それがSC-D70ではUSBケーブル1本でデータのやり取りができるようになった。しかもUSBオーディオ部分は24bit/48kHzに対応。新たに装備した光と同軸の2系統のデジタル出力端子経由のサウンドも、高いクオリティで利用することができる。価格は7万3000円。10月25日から出荷される。なお、このSC-D70とシーケンスソフトの『Cakewalk Home Studio9』などのソフトウェアをパッケージした『ミュージ郎Digital Studio』も11月下旬に8万3000円で発売される。現在はWindowsのみ対応だが、Mac OSへも対応する予定だ。

MIDI音源『SC-8820』の音源部分を内蔵した49鍵キーボード『SK-500』。パールホワイトという珍しいカラーが使われている
先月末に発売されたUSB-MIDIインターフェース『LM-1』

DTM用のキーボードも発表された。『SK-500』はSC-8820の音源部分を内蔵した49鍵のキーボードだ。USBケーブル1本で接続できる手軽さがポイントだ。『PC-70』は、MIDIデータ入力用の49鍵『キーボードコントローラ』。こちらはUSBではなくMIDIで接続するタイプ。音源は内蔵せず、データ入力などに使用する。価格はSK-50が1万8000円、PC-70が1万9800円。11月上旬に出荷される。

ギタリスト向けのハードディスクレコーディングソフト『ギタートラックス』。MTR風のグラフィックスで簡単な操作を目指した
サンプリングサウンドをさまざまに加工できるVP-9000をPCからコントロールする専用ソフト『V-Producer』も発表された

最後はギタリスト用のハードディスクレコーディングソフト『ギタートラックス』。特にMIDIやPCが苦手なギタリストに向けて開発されたソフトで、MTR感覚で音楽制作ができるのがポイント。ドラッグ&ドロップでドラムパートを作ることができる機能やギターチューナー機能など、簡単な操作でできるよう配慮されている。マスタリングしたサウンドのMP3へのエンコード機能も備える。価格は1万2000円。ギターサウンドをダイレクトにPCにキャプチャできるUSBオーディオアダプター『UA-30』とパッケージした『ギタートラックス録(Rock)パック』も3万5000円で発売される。いずれもWindows用のみ。

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