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日立製作所、2GBのPCカードと128MBのMMCを製品化

2000年10月04日 18時01分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は2日、小型HDD置き換えなどの通信・産業用途や、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤーなどの大容量フラッシュカード用途向けに、512MbitAND型フラッシュメモリー『HN29V51211T』と、1Gbitフラッシュメモリー『HN29V102414T』を製品化したと発表した。併せて、これらを搭載した2GBのPC-ATAカード『HB28B2000A6』と128MBのマルチメディアカード『HB28B128MM1』を製品化したと発表した。4製品ともに年末にサンプル出荷を開始する。

サンプル価格は『HN29V51211T-50』が1万4000円、『HN29V102414T-50』が2万8000円、『HB28B2000A6』と『HB28B128MM』はオープンプライス(予想価格は未定)。

512MbitAND型フラッシュメモリーと1Gbitフラッシュメモリー、およびそれを搭載した製品

512Mbit AND型フラッシュメモリーは、0.18μmプロセスと多値技術の採用により、小チップサイズと低消費電力を実現したという。これにより、同製品を搭載したフラッシュカードの大容量化と低消費電力化を可能にしたとしている。また、電源電圧2.7~3.6Vで、読み出し時の消費電流は2mAと小さいため、携帯機器で要求される低消費電力化も実現したという。三菱電機(株)との共同設計となる。

1Gbit AND型フラッシュメモリーは、512Mbitフラッシュメモリー2チップを積層した積層パッケージDDP(Double Density Package)を採用し、256/512Mbit品と同じ外形の48ピンTSOP type-Iとなる。

2GBのPC-ATAカードは、上記1GBitの『HN29V102414T』を16個搭載することで、従来の1GBのPC-ATAカードの2倍の容量である2GBを実現する。1GB品同様、複数チップのインターリーブ動作により、毎秒最大2MBの書き換えが可能。

128MBのマルチメディアカードは、フラッシュメモリーとコントローラーで構成される。512Mbit フラッシュメモリー2チップと同社のRISCマイコン『SuperH』をCPUコアとしたセルベースICを搭載しており、MP3などの一般的な圧縮技術を用いた場合、音楽データを約2時間記録できる。読み出し速度が毎秒14Mbit、書き込み速度は毎秒5Mbit。カードのインタフェースは、マルチメディアカード方式と従来から使用されているSPI方式をサポートする。

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