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NEC、企業向けデスクトップとノートの秋モデルを発表

2000年10月12日 12時59分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本電気(株)は12日、企業向けデスクトップパソコン『Mate』シリーズと、ノートパソコン『VersaPro』シリーズの秋モデルを発表した。あわせて、USBポートに接続する、IEEE802.11bに準拠した無線LANアダプター『無線LAN USBボックス』とcdmaOne携帯電話に接続する『cdmaOne接続ケーブルセット』を発表した。

今回発表されたデスクトップやノートパソコンでは、従来製品と比較してPentium III-1GHzの採用などCPUの高速化のほか、国際エネルギースタープログラムが改訂されてより厳しくなった取得基準への対応や、鉛を含まないはんだを使用したマザーボード搭載機種の拡大など、環境問題に配慮したとしている。

企業向けデスクトップ『Mate』シリーズ

液晶ディスプレー一体の“ボックスレス型”では、CPUはPentium III-866/800EBMHzまたはCeleron-667MHz、メモリーはPC100SDRAMで64/128/192/256MB、HDDは10/20GBからそれぞれ選択する。OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。チップセットはIntel 810E。液晶ディスプレーはPentium IIIモデルでは15インチの1024×768ドットTFT液晶ディスプレー、Celeronモデルでは14.1インチのの1024×768ドットTFT液晶ディスプレーとなっている。価格はCeleron-667MHz、64MBメモリー、10GB HDD、Windows Meという構成の『MA66H/F』で28万8000円。10月下旬に出荷予定。

ボックスレス型のMATE『MA66H/F』

小型スタンダードの“省スペース型”では、CPUはPentium III-1GHz/866/800EBMHzまたはCeleron-667MHz、メモリーはPC100SDRAMで64/128/192/256/512MB、HDDは20/30/60GBからそれぞれ選択する。OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。チップセットはIntel 810Eを採用している。このほかCD-RWドライブやスーパーディスクドライブも選択可能。筐体前面のパネルのカラーも黒白赤青の4色から選べる。価格はCeleron-667MHz、64MBメモリー、20GB HDD、Windows Meという構成の『MA66H/C』で14万3000円。10月中旬に出荷予定。

省スペース型よりさらに小型、低価格を追求した“スーパースリムタワー型”では、CPUはPentium III-700MHzまたはCeleron-633MHz、メモリーはPC100SDRAMで64/128/192/256/512MB、HDDは20/30/60GBからそれぞれ選択する。OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。チップセットはIntel 810を採用している。筐体前面のパネルのカラーも黒白赤青の4色から選べる。価格はCeleron-633MHz、64MBメモリー、20GB HDD、Windows Meという構成の『MA63H/T』で12万3000円。10月中旬に出荷予定。

スタンダードモデルの“デスクトップ型”では、CPUはPentium III-1GHz/800EBMHzまたはCeleron-667MHz、メモリーはPC100SDRAMで64/128/192/256/512MB、HDDは20/30/60GBからそれぞれ選択する。OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。チップセットはIntel 810Eを採用している。価格はCeleron-667MHz、64MBメモリー、20GB HDD、Windows Meという構成の『MA66H/S』で14万3000円。10月中旬に出荷予定。

価格重視の“マイクロタワー型”では、CPUはK6-2-500MHz、チップセットは台湾Silicon Integrated System社製SiS530、OSはWindows 98SEで、メモリーはPC100SDRAMの64/128/192/256MBから、HDDは20/30GBから選択する。価格は64MBメモリー、20GBのHDDという構成の『MA50L/R』で9万3000円。10月中旬に出荷予定。

最新技術を迅速に採用するフラッグシップ機である“ミニタワー型”では、CPUはPentium III-1GHz/800EBMHz、メモリーはPC800RDRAM(ECC対応)で64/128/192/256/512MB、HDDは20/30/60GBからそれぞれ選択する。OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。チップセットはIntel 820で、グラフィックカードは米NVIDIA社製Vanta(ビデオメモリー8MB)。価格はPentium III-800EBMHz、64MBメモリー、20GBのHDD、Windows Meという構成の『MA80T/M』で25万8000円。10月中旬に出荷予定。

企業向けノート『VersaPro』シリーズ

企業向けノートパソコン『VersaPro』シリーズでは従来、最新技術を搭載するフラッグシップである“ハイスペックノート”、企業向け機能を装備したスタンダードである“コンパクトオールインワンノート”、営業業務向け“モバイルノート”の3系統あったが、今回バックライトを持たない反射型液晶ディスプレーの搭載やリチウムポリマー充電池の搭載により駆動時間を延ばした“モバイルノート(長時間駆動型)”を追加した。

反射型カラーTFT液晶ディスプレーを搭載したモバイルノート『VA50H/TR』

モバイルノート(長時間駆動型)では、CPUに低電圧型モバイルCeleron-500MHz、ディスプレーは10.4インチの800×600ドット反射型カラーTFT液晶(バックライトなし)、メモリーは64MBオンボード(最大192MB)、グラフィックチップは米SiliconMotion社製LynxEM4(ビデオメモリー4MB)で、HDDは10/20GBから選択する。OSはWindows Me/98SE/2000から選択。サイズは幅264×奥行き211×高さ27mmで重さは約1.37kg。交換可能なリチウムイオン充電池のほかに、反射型TFT液晶ディスプレーの裏側にリチウムポリマー充電池を搭載したことで、連続駆動時間を約5.5~8時間としている。価格は64MBメモリー、Windows Meの『VA50H/TR』で25万3000円。10月中旬以降に出荷予定。

従来のモバイルノートでは、CPUにSpeedStepテクノロジ対応低電圧版モバイルPentium III-600MHz、低電圧版モバイルPentium III-500MHzまたは、低電圧版モバイルCelron-500MHzを搭載、ディスプレーはPentium IIIモデルでは12.1インチの1024×768ドットカラーTFT液晶、Celeronモデルでは12.1インチの800×600ドットカラーTFT液晶を搭載する。チップセットはIntel 440MX、グラフィックチップはLynx3DM4(ビデオメモリー4MB)、外付けCD-ROMまたはCD-RWドライブが付属する。メモリーは64MBオンボードで最大256MB搭載可能、HDDは10/20GBから選択、OSはWindows Me/98SE/2000から選択できる。サイズは幅264×奥行き211×高さ27mmで重さは約1.6kg。価格は低電圧版モバイルCelron-500MHz、64MBメモリー、10GB HDD、Windows Me搭載の『VA50H/BS』で24万4000円。10月中旬以降に出荷予定。

またモバイルノートのタッチパネル搭載モデルでは、CPUに低電圧版モバイルCelron-500MHz、ディスプレーは10.4インチの800×600ドットカラーTFT液晶(タッチパネル付き)、チップセットはIntel 440MX、グラフィックチップはLynxEM4(ビデオメモリー4MB)を搭載。メモリーは64MBオンボードで、最大192MB搭載可能。HDDは10/20GBから、OSはWindows Me/98SE/2000から選択できる。価格は64MBメモリー、10GB HDD、Windows Me搭載の『VA50H/SZ』で23万3000円。10月中旬以降に出荷予定。

ハイスペックノートでは、CPUにSpeedStepテクノロジ対応モバイルPentium III-850/700MHzを搭載、ディスプレーは15インチの1024×768ドットカラーTFT液晶、チップセットはIntel 440MX、グラフィックチップは米S3社製SavageIX(ビデオメモリー16MB)、CD-ROMまたはCD-RWドライブを内蔵する。メモリーは64/128/256/512MBから、HDDは10/20/30GBから選択、OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。サイズは幅327×奥行き269×高さ50mmで重さは約3.9kg。価格はモバイルPentium III-700MHz、64MBメモリー、10GB HDD、Windows Me搭載の『VA70J/AF』で47万5000円。10月中旬以降に出荷予定。

コンパクトオールインワンノートでは、CPUにSpeedStepテクノロジ対応モバイルPentium III-700/600MHz、またはモバイルCelron-550MHzを搭載、ディスプレーは14.1/13.3インチの1024×768ドットカラーTFT液晶、または12.1インチの800×600ドットカラーTFT液晶、チップセットはIntel 440MX、グラフィックチップはカナダのATIテクノロジーズ社製Rage Mobility-M(ビデオメモリー4MB)、CD-ROMまたはCD-RWドライブを内蔵する。メモリーは64/128/192/256MBから、HDDは10/20/30GBから選択、OSはWindows Me/98SE/2000&NT4.0から選択できる。サイズは幅307×奥行き252×高さ44mmで重さは約2.8~2.9kg。価格はモバイルCelron-550MHz、12.1インチの800×600ドットカラーTFT液晶、64MBメモリー、10GB HDD、Windows Meという構成の『VA55H/WS』で24万1000円。10月中旬以降に出荷予定。

またコンパクトオールインワンノートの下位モデルVersaPro Rシリーズでは、CPUにK6-2+-500MHz、ディスプレーは14.1インチの1024×768ドットカラーTFT液晶、または12.1インチの800×600ドットカラーTFT液晶、チップセットは米Trident社製CyberBLADEi7と台湾VIAテクノロジーズ社製MVP4を搭載、CD-ROMドライブを内蔵する。メモリーは64/128/192/256MBから、HDDは10/20GBから選択。OSはWindows Me/98SE/2000から選択できる。価格は12.1インチの800×600ドットカラーTFT液晶、64MBメモリー、10GB HDD、Windows Meという構成の『VA50L/RS』で20万3000円。10月中旬以降に出荷予定。

コンパクトオールインワンノートのエントリーモデルVersaPro R『VA50L/RS』

オプション

同時に発表されたオプション製品は、IEEE802.11b準拠の11Mbps無線LAN製品『無線LAN USBボックス』とcdまOne携帯端末対応のUSB接続キット『cdmaOne接続ケーブルセット』。
無線LAN製品では、従来同社はPCカードのものを販売していたが、この製品はUSBポートに接続して使用するタイプ。PCカード製品同様、ESSID、MACアドレスによるフィルタリング、40bitのWEP暗号化などのセキュリティー機能を備える。対応するOSはWindows 98/Me/2000。価格は3万5000円で、11月末出荷予定。もう1つのcdmaOne接続ケーブルセットは、これもUSBポートに接続して、cdmaOne携帯端末を経由し、14.4kbpsのデータ通信(cdmaOne)または14.4/64kbpsのパケット方式によるデータ通信(PacketOne)が可能。対応OSはWindows 98/Me/2000。価格は1万6800円で、10月末出荷予定。

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