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東芝、低温ポリシリコンTFT液晶採用のeBook用端末を発表

2000年09月28日 16時44分更新

文● 編集部

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(株)東芝は27日、米マイクロソフト社と共同で策定した電子書籍端末の仕様“eBook”に準拠した低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー『LTM07C388』を商品化したと発表した。サンプル価格は10万円で、10月にサンプル出荷を開始。2001年初頭に量産を開始する。

『LTM07C388』

同製品は、同社と米マイクロソフトが7月に仕様を共同策定することで合意し、開発を進めていた電子書籍端末。低温ポリシリコンTFT液晶技術を用いることで、画素ピッチが150ppi(ピクセル/インチ)となり、グラビア印刷並みのカラー画像表示が可能となったとしている。また、米マイクロソフトの開発した“クリアタイプ”を用いることで、テキストを滑らかな字体で表示できるという。画面サイズは縦長の7.7インチ、解像度は640×960ドット。コントラストが250:1で、26万色表示。本体サイズは幅137×奥行き5.7×高さ186mm。本体重量は195g。

なお、低温ポリシリコンTFT液晶パネルは、液晶画面の制御回路をシリコン多結晶の基板上に直接形成し、配線間隔を短縮した。これにより、従来のアモルファス液晶に比べて、高精細な表示を行なえ、部品点数を約40パーセントに、接続ピン数を約20分の1に削減できるという。軽量で信頼性が高いため、ノートパソコンやポータブルDVDプレーヤーのディスプレーに採用されている。

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