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トレンドマイクロ、Palm OS上で感染するウイルスを発見

2000年09月26日 16時51分更新

文● 編集部

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トレンドマイクロ(株)は25日、PDA用OSのPalm OSで動作する新種のウイルスとして、ファイル感染型ウイルス“PALM_PHAGE.A”(パームフェージエー)と、トロイの木馬型ウイルス“PALM_VOPAR.A”(パームバポールエー)の2種を発見したと発表した。

PALM_PHAGE.Aは、Palm OSで動作するファイル感染型ウイルスで、オリジナルのファイルを上書きして感染を行なう。感染したファイルは、オリジナルの半分程度のファイルサイズとなり、実行不能になるという。上書きして感染するためウイルス駆除を行なえず、感染したファイルはすべて削除が必要としている。一方、PALM_VOPAR.Aは、トロイの木馬型ウイルスと呼ばれる不正プログラムで、実行するとPalm OS上の全アプリケーションを削除する。感染活動を行なわないため、不正プログラムのみ削除すればよいとしている。

両ウイルスとも、パソコン上では動作せず、Palm OS上のみで感染する。同社では、現時点でユーザーから被害報告を受けていないが、Palm OS搭載のPDAで通信を行なうユーザーには、特に警戒が必要としている。なお、どちらのウイルスも、同社のウイルス対策ソフトの検索エンジン5.170以降とパターンファイル777以降で検出可能としている。また、同社は、ウイルス対策ソフトを持たないPDAユーザーのために、同社のホームページで『ウイルスバスター2001』の体験版の無償ダウンロードサービスと、ウイルス検知ツール『ウイルスバスターオンラインスキャン』の無償提供を行なっている。

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