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“Cubium”の旗でネット事業を再構築する日立

2000年09月18日 18時54分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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(株)日立製作所は18日、同社のネットビジネス事業を、統一ブランド名“Cubium”(キュービアム)の元に、サービス体系を再構築しなおしたと発表した。このブランド名は、日立グループ全体の統一ブランドとして使用していくという。

Cubiumのロゴ。CUE(合図)、CUBE(正六面体)、~IUM(空間を表わす)の合成語で、日立が実現を目指す「安心で快適なネット社会」の象徴という

Cubiumブランドの元に再構築されたサービスは、2つの体系に大別することができる。1つは、ホスティングなどインフラに関わる部分のサービスを提供する“ネットインフラサービス”。もう1つの体系が、CRMやEDIなどB2BやB2Eのアプリケーションを提供する“ネットアプリケーションサービス”だ。

i.e.ネットサービスグループ、グループ長兼CEOの山本晃司氏、「日立全体でネットビジネスをプロモートする統一ブランドとして制定した」

体系を再構築すると共に新たなサービスも加えられた。ネットインフラサービスでは、日立グループが持つ決済や物流などのノウハウをASP業者にワンストップで提供するサービス“ネットビジネスサポートサービス”を9月19日に開始する。これは、4月に社長の直轄グループとして“i.e.ネットサービスグループ”が設置されたときに明言されていたサービスで、それが開始となった。

ネットワークアプリケーションサービスでは、“福利厚生カフェテリアプランサービス”や“e-Transformationサービス”が同じく9月19日に開始される。カフェテリアプランは、福利厚生メニューの中から従業員が持ちポイントの範囲で自由にサービスを選択できるもの。同サービスは日立でも活用しているという。e-Transformationサービスは、既存のビジネスをこれからe化しようという企業にコンサルティングなどのサービスを提供するもので、名古屋や東京、大阪などに設置のセンターで具体的に体験することもできる(東京と大阪は9月28日に開始予定)。

今回のブランド制定が本当に必要なのかどうかは疑問が残るところだ。i.e.ネットサービスグループの設置と新会社「日立ネットビジネス株式会社」だけでは足らず、振る旗が必要だったのだろうか。それを裏付けるようにリリースに、「Cubiumを求心力とする、各サービスの連携によって、着実な計画実現を図っていきます」の一文がある。求心力効果があったのか、どうかは、2002年のネット関連売上高目標である6000億円が達成されるかどうかで答えが出るだろう。

問い合わせ先
・i.e.ネットサービスグループ 情報サービス事業部 営業推進本部
TEL. 044-549-1453

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