日本電気(株)は14日、600×1200dpiのフルカラーでA4(横)を毎分21枚印刷可能なカラーページプリンター『Color MultiWriter 9500C』を発表した。価格は54万8000円で9月下旬に出荷予定。
『Color MultiWriter 9500C』 |
Color MultiWriter 9500Cは、A3ノビ用紙までの印刷に対応したカラーページプリンター。7月に発表したA4カラーで毎分6枚、モノクロは毎分26枚印刷可能な『Color MultiWriter 9200C』(39万8000円)の上位機種という位置づけ。ページ記述言語として、Windows専用言語のほか同社のプリンターとして初めてPostScript3に対応した。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色分の印刷エンジン(ヘッドと感光ドラム、トナー)を並べ、用紙に4色分を連続して印刷できる“タンデムエンジン”を採用したことで、カラーでA4横毎分21枚、モノクロではA4横毎分26枚の高速印刷を可能にしたことが特徴。印刷データをプリンターに送ってから実際に印刷が開始されるまでの時間“ファーストプリントタイム”も含めた高速化のため、エンジン部だけでなく、コントローラーにPowerPC750-400MHzを搭載してデータ処理も高速化した。これにより、ファーストプリントタイムは9200Cの26秒に比べ、約23パーセント高速の20秒になった。
インターフェースはパラレルポートとUSBポートを標準で装備し、LANインターフェースはオプション。Windows用ドライバー(Windows専用言語対応とPostScript3対応)とMacintosh用ドライバー(PostScript3対応)が添付される。同社がプリンターにMacintosh用ドライバーを添付するのは初めてという。また、ドライバーは付属しないが、PostScript3に対応したことで、UNIX、Linuxシステムからも利用できるとしている。また、カラーコピーユーティリティーソフトが付属し、同社の『MultiReaderシリーズ』などTWAIN対応のスキャナーと組み合わせ、カラーコピーのような使い方ができる。
オフィスでの利用を想定し、パソコンから印刷する際にパスワードを設定し、プリンターのパネルからパスワードを入力して初めて出力されるという“認証印刷”機能や、ネットワーク上に複数の9500Cが接続されている場合に、1台が印刷中であれば自動的に2台目から出力される“自動切り替え”機能を備えた。
主な仕様
印刷解像度 | 最大600×1200dpi |
メモリー | 64MB(最大1GB) |
給紙 | 650枚(最大2850枚) |
用紙 | A6~A3ノビ、レター、はがき、往復はがき、ラベル紙、封筒 |
インターフェース | パラレル、USB |
サイズ | 幅666×奥行き626×高さ460mm |