このページの本文へ

次世代モバイル規格“Handheld PC 2000”発表

2000年09月08日 15時58分更新

文● 編集部 小林久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

米マイクロソフト社は、7日(現地時間)、Windows CEをベースにしたキーボードデバイス(Handheld PC)の新規格“Handheld PC 2000”を発表した。'98年秋に発表された『Windows CE Handheld PC Professional Edition 3.0』(H/PC Pro 3.0)に続く第4世代のHandheld PC。ハードウェアの開発には、米ヒューレット・パッカード社、日本電気(株)などが名乗りを挙げている。

米HPが発売する予定の『Jornada 720』。従来機とスロットの位置が一部変更になっている

Handheld PC 2000は、コアとなるOS部分にWindows CE 3.0を採用。Internet Explorer 4.0相当のブラウザー機能、Eメール送受信やスケジュール/アドレスの管理ができる『Pocket Outlook』、MP3やWMAファイルの再生に対応した『Windows Media Player』、Pocket版のOffice(Word、Excel、PowerPoint、Access)、Windows 2000 Terminal Service用のクライアントソフトなどを標準搭載している。

米国市場向けの対応デバイスは今月から登場する見込みで、米HPが『Jornada 690』の後継となるハーフVGA(解像度640×240ドット)モデルの『Jornada 720』を発表している。また、具体的な製品出荷時期を明らかにしていないが、NECも従来のハーフ/フルサイズ(SVGA)機両方のラインナップを継続していく意向を示した。なお、国内向けモデルの開発も行なっている上記2社に加え、米MainStreet Networks社も、VR4121-168MHz、26万色/6万5000色表示対応の9.4インチのDSTN液晶ディスプレーなどを搭載した『Clio C-10xx』シリーズを2000年第4四半期の出荷に向けて開発中だという。

なお、日本語OSを搭載した、国内モデルの発表時期は未定だが、一部情報筋によると「年内には国内モデルの出荷が行なわれる見込み」だという。

Jornada 720の主な仕様
CPU StrongARM(SA-1100)-206MHz
メモリー 32MB(SDRAM:51MHz駆動)
ディスプレー 6.5インチカラーSTN液晶
画面表示 640×240ドット・6万5000色
- 2Dアクセラレーション装備
キーボード ピッチ13.2mm/ストローク1.5mm
通信 56kbpsモデム(V.90対応)
スロット PCカード(TypeII)×1
- コンパクトフラッシュ(TypeI)×1
- スマートカードリーダー×1
サウンド ステレオ出力
バッテリ 9時間(リチウムイオン充電池)
サイズ 幅189×奥行き95×高さ34mm
重量 510g(バッテリー含む)
価格 999ドル(約10万5000円)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン