米マイクロソフト社は、7日(現地時間)、Windows CEをベースにしたキーボードデバイス(Handheld PC)の新規格“Handheld PC 2000”を発表した。'98年秋に発表された『Windows CE Handheld PC Professional Edition 3.0』(H/PC Pro 3.0)に続く第4世代のHandheld PC。ハードウェアの開発には、米ヒューレット・パッカード社、日本電気(株)などが名乗りを挙げている。
米HPが発売する予定の『Jornada 720』。従来機とスロットの位置が一部変更になっている |
Handheld PC 2000は、コアとなるOS部分にWindows CE 3.0を採用。Internet Explorer 4.0相当のブラウザー機能、Eメール送受信やスケジュール/アドレスの管理ができる『Pocket Outlook』、MP3やWMAファイルの再生に対応した『Windows Media Player』、Pocket版のOffice(Word、Excel、PowerPoint、Access)、Windows 2000 Terminal Service用のクライアントソフトなどを標準搭載している。
米国市場向けの対応デバイスは今月から登場する見込みで、米HPが『Jornada 690』の後継となるハーフVGA(解像度640×240ドット)モデルの『Jornada 720』を発表している。また、具体的な製品出荷時期を明らかにしていないが、NECも従来のハーフ/フルサイズ(SVGA)機両方のラインナップを継続していく意向を示した。なお、国内向けモデルの開発も行なっている上記2社に加え、米MainStreet Networks社も、VR4121-168MHz、26万色/6万5000色表示対応の9.4インチのDSTN液晶ディスプレーなどを搭載した『Clio C-10xx』シリーズを2000年第4四半期の出荷に向けて開発中だという。
なお、日本語OSを搭載した、国内モデルの発表時期は未定だが、一部情報筋によると「年内には国内モデルの出荷が行なわれる見込み」だという。
Jornada 720の主な仕様 | |
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CPU | StrongARM(SA-1100)-206MHz |
メモリー | 32MB(SDRAM:51MHz駆動) |
ディスプレー | 6.5インチカラーSTN液晶 |
画面表示 | 640×240ドット・6万5000色 |
- | 2Dアクセラレーション装備 |
キーボード | ピッチ13.2mm/ストローク1.5mm |
通信 | 56kbpsモデム(V.90対応) |
スロット | PCカード(TypeII)×1 |
- | コンパクトフラッシュ(TypeI)×1 |
- | スマートカードリーダー×1 |
サウンド | ステレオ出力 |
バッテリ | 9時間(リチウムイオン充電池) |
サイズ | 幅189×奥行き95×高さ34mm |
重量 | 510g(バッテリー含む) |
価格 | 999ドル(約10万5000円) |