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ソニー、“バイオ”デスクトップシリーズ一新

2000年09月08日 14時54分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は、デスクトップPC“バイオRX
”、“バイオMX”、“バイオLX”、“バイオJ”の新モデルをそれぞれ発表した。それぞれ上位機種にはWindows 2000 Professionalを、標準機種にはWindows MeをOSに採用している。

バイオRX

バイオRXシリーズは、PC上での映像の楽しみかたを追求した既存の“バイオR”シリーズを継承したマイクロタワー型デスクトップPCシリーズ。今回発表されたのは、『PCV-RX70K』、『PCV-RX60K』、『PCV-RX50』の3モデル。

本体デザインを一新した“バイオRX”シリーズ。FDDやPCカードスロット、ビデオ入力やUSB、i.LINK等をカバー内に収め、すっきりしたデザインとなってる。本体中心の電源ボタンには青色LEDを採用、電源投入時は青いランプが光り、高級感を出している(サスペンド時はオレンジ色)

TVチューナーを内蔵したMPEG-2リアルタイムエンコーダボードを搭載しており、ビデオキャプチャー機能や、DV-アナログ/MPEG変換機能(RX70K/RX60Kのみ)を備える。TVチューナーはVHF/1~12チャンネル、UHF/13~62チャンネル、CATV/C13~C63チャンネル、ステレオ放送、2ヵ国語放送に対応。入出力端子はS-ビデオコンポジット入出力端子とオーディオ入出力端子を装備する。圧縮モードは、高画質モード(17分で1GB)、標準モード(34分で1GB)、ビデオCDモード(94分で1GB)から選択可能。

TV番組をMPEG-2フォーマットで録画し、PC上で再生/管理できるソフト『Giga Pocket Ver.4.0』を搭載。このGiga Pocket Ver.4.0を搭載したバイオRXをサーバーとし、Giga Pocket専用ビューワー/コントローラー『PicoPlayer Ver.4.0』を搭載した各種バイオPCをクライアントPCとして、100BASE-TXやi.LINK等のローカルネットワーク(家庭内LAN)で接続すれば、クライアントPC側からネットワーク経由でTV番組を予約したり、録画した番組を再生したりできる。また、録画した番組を“ビデオカプセル”としてカプセル化し、クライアントPCにコピーすることも可能。Giga Pocket Ver.4.0を搭載したバイオRXでPicoPlayerを利用すれば、録画番組の2画面再生が可能となる。

『PCV-RX70K』は、CPUにPentiumIII-1BGHzを採用、チップセットはインテル815チップセットで、グラフィックアクセラレーターはNVIDIA GeGorce2 MX、ビデオメモリーは32MB(SDRAM)。HDDは60GB(Ultra-ATA/66)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/15時間15分、標準/30時間、ビデオCD/82時間、DV録画時間は4時間。OSはWindows 2000 Professional。15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-RX70KL5』と、TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX70KT7』、本体のみの3種類が用意されている。

『PCV-RX60K』は、CPUにPentiumIII-866MHzを採用、チップセットはインテル815チップセットで、グラフィックアクセラレーターはNVIDIA GeGorce2 MX、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。HDDは40GB(Ultra-ATA/66)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/9時間40分、標準/19時間、ビデオCD/52時間、DV録画時間は2時間30分。OSはWindows 2000 Professional。15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-RX60KL5』と、TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX60KT7』、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX60KV7』、本体のみの4種類が用意されている。

『PCV-RX50』は、CPUにCeleron-700MHzを採用、チップセットはインテル810Eチップセットでグラフィックアクセラレーターを内蔵する。HDDは40GB(Ultra-ATA/66)を搭載し、MPEG映像録画時間は高画質/9時間40分、標準/19時間、ビデオCD/52時間、DV録画時間は2時間30分。OSはWindows Me。TVチューナー内蔵17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX50T7』、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-RX50V7』の2種類が用意されている。

3モデルとも、128MBのメモリー(SDRAM)を搭載、CD-RWドライブ(CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速/CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速)を装備する。またRX70KはDVD-ROMドライブ(CD-ROM読み込み40倍速/DVD-ROM読み込み16倍速)も装備しており、デュアルドライブ設計となっている。

外部接続端子(背面)は、キーボード、マウス、シリアルポート、パラレルポート、USB(RX70K/RX60Kは2ポート、RX50は1ポート)、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T、RX70K/RX60Kのみ)、ディスプレー出力(VGAタイプ:D-sub15ピン×1/DVIコネクター(RX70K/RX60Kのみ)×1)、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダボード用入出力。外部接続端子(前面)は、USB、i.LINK(S400)、MPEG-2リアルタイムエンコーダボード用入出力を装備する。内蔵モデムは56kbps(V9.0/K56flex対応)。本体サイズ 幅203×奥行き371×高さ366mm、重量は、RX70Kが13kg、RX60KとRX50が12kg。

9月30日発売で、価格はすべてオープンプライス。推定小売価格は、PCV-RX70KL5が47万円前後、PCV-RX70KT7が43万円前後、PCV-RX70Kが35万円前後、PCV-RX60KL5が37万円前後、PCV-RX60KT7が33万円前後、PCV-RX60KV7が30万円前後、PCV-RX60Kが25万円前後、PCV-RX50T7が25万円前後、PCV-RX50V7が21万円前後。

バイオMX

バイオMXシリーズは、デスクトップPC本体そのものに、MDデッキやFMチューナー、アンプ、DVD-ROMドライブなどを搭載したAV一体型デスクトップPC。今回発表されたのは『PCV-MX3GK』と『PCV-MX3K』の2モデル。

AV一体型デスクトップPCの“バイオMX”

『PCV-MX3GK』は、TVチューナー内蔵のMEPG-2リアルタイムエンコーダーボードを搭載しており、TVを観たりビデオを録画したりすることが可能になった。CPUにPentiumIII-866MHzを採用し、128MB(SDRAM)のメモリーと40GB(Ultra-ATA)のHDDを搭載する。MPEG映像録画時間は、高画質/9時間、標準/18時間、ビデオCD/48時間。ビデオ再生/管理ソフト『Giga Pocket Ver.4.0』が付属する。15型TFTデジタル液晶ディスプレーが付属する『PCV-MX3GKL5』と、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-MX3GKV7』、本体のみの3種類が用意されている。

『PCV-MX3K』は、CPUにPentiumIII-800MHzを採用し、64MB(SDRAM)のメモリーと30GB(Ultra-ATA)のHDDを搭載する。17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-MX3KV7』、本体のみの2種類が用意されている。

両モデルともチップセットにインテル815チップセットを採用、グラフィックアクセラレーターはNVIDIA GeForce2 MXで、ビデオメモリーは16MB(SDRAM)。また、DVD-ROMドライブ(CD-ROM読み込み40倍速/DVD-ROM読み込み16倍速)を装備する。DVD出力をVGA出力から独立させることで、手持ちのTVやプロジェクターへの高画質なDVD出力が可能になったという。

オーディオ機能としては、サウンドチップがYAMAHAソフトオーディオ/AC97準拠3Dサウンド対応(DirectSound3D)、音楽用レコーダブルMDドライブ、FM文字多重放送チューナー、D/Aコンバーター、音質調整機能、スペクトラムアナライザー、アンプ、スピーカーを備えている。付属ソフト『MD Player』は、MDコンポ等の他のAV機器で作成したMDに対し、曲名を付けられるようになった。また、曲名が未入力のMDに対し、曲名をダウンロードして書き込める。

外部接続端子(背面)は、i.LINK(S400)、USB×2、キーボード、マウス、ディスプレー出力、プリンター、シリアル、MIDI/ゲーム、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、モデム用モジュラージャック、光デジタルオーディオ入出力、ライン出力、PCオーディオ入力、スピーカー、FMアンテナ。外部接続端子(前面)は、ヘッドホン(金メッキ端子)、i.LINK(S400)、USBを装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。本体サイズは、幅188×奥行き374×高さ355mm、重量は12kg。OSはWindows 2000 Professional。

9月30日発売で、価格はすべてオープンプライス。推定小売価格は、PCV-MX3GKL5が36万円前後、PCV-MX3GKV7が30万円前後、PCV-MX3GKが26万円前後、PCV-MX3KV7が25万円前後、PCV-MX3Kが21万円前後。

バイオLX

バイオLXシリーズは、省スペース型の家庭用デスクトップPC“バイオL”の後継シリーズ。今回発表されたのは『PCV-LX70/BPK』、『PCV-LX50G』、『PCV-LX30/BP』、『PCV-LX80/BPK』の4モデル。新デザインの液晶ペンタブレット搭載モデル『PCV-LX80/BPK』をはじめ、他モデルも本体、ディスプレー、キーボードのデザインを一新している。

『PCV-LX80/BPK』は、電磁誘導方式液晶ペンタブレットをディスプレーに搭載した新モデル。液晶ペンタブレットは(株)ワコムと共同開発したもので、ディスプレーは日立製作所と共同開発したタブレット用SuperIPS方式液晶を採用している。専用ペンにしか反応しない電磁誘導方式のため、画面に手をついたままで文字やイラストを書くことが可能、筆圧も感知できる。

新デザインの液晶ペンタブレット搭載モデル『PCV-LX80/BPK』

ただし、タブレット専用のPCではなく、キーボードやマウスも通常のPCと同様に利用可能。ディスプレーの角度を変えることで、タブレットが使いやすいフラットスタイルから、通常のPCのようにキーボードやマウスが使いやすいスタンダードスタイルにまで変化する。また、フラットスタイルでもタブレットとキーボードが両方使えるように、キーボードをタブレットの下に左右にずらして置くと、ディスプレーの凹部分とキーボードの凸部分がぴったり合うようになっている。

タブレットを活かすためのソフトウェアとして、フォトレタッチソフト『Adobe Photoshop 5.0 LE』、グラフィックソフト『Corel Painter 6』、ホームページ作成ソフト『Adobe GoLive 4.0』、ウェブアニメーション作成ソフト『Adobe LiveMotion』、同社オリジナルの手書き文字認識インターフェース、同社オリジナルのお絵描きソフト『PictureToy』が付属する。

CPUにはPentiumIII-866MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows 2000 Professional。

『PCV-LX70/BPK』、『PCV-LX50G』、『PCV-LX30/BP』の3モデルは、既存製品をベースとしたもの。専用液晶ディスプレーを、90度から25度まで角度調整可能にした。また、ヒンジのバネにより、ディスプレーを倒した状態から片手で持ち上げ角度を変えられる新機構を採用している。この液晶ディスプレーの角度を調整することで、『PCV-LX80/BPK』と同様にスタンダードスタイルからフラットスタイルにまで変化する。

デザインを一新した“バイオLX”

『PCV-LX70/BPK』の専用ディスプレーは15型TFT液晶(1280×960ドット/1677万色)、『PCV-LX50G』の専用ディスプレーは広視野角のSuperIPS方式15型TFT液晶(1024×768ドット/1677万色)、『PCV-LX30/BP』の専用ディスプレーは15型TFT液晶(1024×768ドット/1677万色)。それぞれHiFiスピーカーユニットを搭載してる。

『PCV-LX70/BPK』は、CPUにPentiumIII-800MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows 2000 Professional。

『PCV-LX50G』は、CPUにPentiumIII-733MHzを採用、128MBのメモリー(SDRAM)と40GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速/CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速)を装備する。OSはWindows Me。

『PCV-LX30/BP』は、CPUにCeleron-700MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、40倍速のCD-ROMドライブを装備する。OSはWindows 2000 Professional。

4製品とも、外部接続端子(背面)は、付属液晶ディスプレー専用ディスプレー出力、USB×3、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、モデム用モジュラージャック×2、i.LINK(S400)、外部接続端子(前面)がUSB、i.LINK(S400)。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex)。本体サイズは幅107×奥行き370×高さ280mm、重量は6.5kg(PCV-LX50Gのみ6.6kg)。

9月30日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格はPCV-LX70/BPKが28万円前後、PCV-LX50Gが25万円前後、PCV-LX30/BPが21万円前後、PCV-LX80/BPKが35万円前後。

バイオJ

バイオJシリーズは、本体および付属のキーボード、スピーカーを専用に設計したエントリーモデルのデスクトップPC。今回発表されたのは『PCV-J12』1モデルで、17型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-J12V7』と、15型FDトリニトロンディスプレーが付属する『PCV-J12V5』の2種類が用意されている。

エントリーモデル“バイオJ”。CD-RWドライブを標準搭載した

CPUにCeleron-700MHzを採用、64MBのメモリー(SDRAM)と30GBのHDD(Ultra-ATA)を搭載し、CD-RWドライブ(CD-ROM読み込み32倍速/CD-RW読み込み20倍速/CD-R書き込み8倍速/CD-RW書き込み4倍速)を装備する。

外部接続端子(背面)は、キーボード、マウス、シリアルポート、パラレルポート、USB×2、オーディオ入力、ヘッドホン出力、ディスプレー出力、MIDI/ゲーム、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)×2。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)。本体サイズは幅170×奥行き366×高さ306mm、重量は8.5kg。OSはWindows Me。

9月23日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、PCV-J12V7が15万円前後、PCV-J12V5が13万円前後となっている。

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