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中央インターネット警備保障、“目と手で行なう”セキュリティーサービスを開始

2000年09月05日 18時10分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)中央インターネット警備保障(CIPS)は4日、記者説明会を開催し、人の目と手による巡回・監視を中心としたネットワークセキュリティーサービスを発表した。価格は月額2万円から。

中央インターネット警備保障代表取締役の澤下禎氏

同社は今年6月に設立されたベンチャー企業で、ネットワークシステムやインターネットコンテンツの企画開発とネットワークセキュリティーサービスを事業内容としている。社員はコンピューター関連企業の出身者で構成されているという。

説明会で挨拶した澤下代表取締役によると「従来のネットワークセキュリティーサービスでは、ファイアーウォールなど高価な機材が必要で、ユーザー側も専門的な知識が必要だった」とし、“機械に頼らない人の目と手によるサービス”を中心とし、既存のネットワークセキュリティーサービス各社と比べて「低価格で、わかりやすいサービス」を提供するという。

『セキュリティBOX』のイメージ画像。

同社のサービスの骨子は、1日2回定期巡回監視とファイアーウォール機能の一部を持つ『セキュリティボックス』からなる。巡回監視は、同社の社員(警備員と呼んでいる)が、インターネットを通じて契約ユーザーのサイトにアクセスし、目視によって情報の改竄やサービスに異常がないかを確認するというもの。異常が発見された場合には調査を行なって、ユーザーに報告を行なう。セキュリティボックスはユーザーのコンピューターとインターネットの間に設置する装置で、不正アクセスと見なされる外部からのアクセスがあった場合に、装置の警告ランプが点灯して、異常をユーザーに通知するという。ランプが点灯した場合、ユーザーは同社に連絡する仕組み。将来は異常を検知すると、セキュリティボックスが自動的に連絡を行なうようにするという。装置の詳細については、商品の性質上明らかにされなかった。

サービス体系は期間契約によるロングサービスとその時点での安全確認を行なうシングルサービスに分かれる。ロングサービスでは、セキュリティボックスの設置と定期巡回サービス、異常検知時の警備員の派遣、作業発生時の優待価格によるサービスを含んだ“コンプリートコース”が月額3万円。セキュリティボックスの設置と定期巡回、ユーザーの要望による警備員の派遣サービスを提供する“ノーマルコース”が月額2万5000円。定期巡回とユーザーの要望による警備員の派遣サービスを提供する“ベーシックコース”が月額2万円となっている。シングルサービスではシステム状況によりサービス価格は異なるが、ネットワークに接続されたパソコンのソフトウェア、ハードウェア面の安全設定と、ユーザーのセキュリティ意識のチェックと報告、インターネットセキュリティ口座の実施を行なう“エデュパック”がパソコン1台あたり2000円からとなっている。

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