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C&R、ITエージェント企業を設立

2000年09月04日 22時51分更新

文● 編集部 小磯大介

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(株)シー・アンド・アールは4日、都内において、IT技術者のエージェントをする目的で“株式会社リーディング・エッジ社”の設立を発表した。リーディング・エッジ社はホールディング企業であるシー・アンド・アールを中心とするC&Rグループの一員として、eコマースやセキュリティー、ブロードバンドネットワークのほか、サーバー用途としてのLinuxなど、インターネットに特化した技術者の派遣、仲介、教育をおこなう。また、ソフトウェアのカスタマイズ販売なども手がける。

設立は7月7日で、資本金は1000万円。9月第2週までに2億円へ増資する予定。正社員と登録技術者(リーディング・エッジ社とエージェント契約を結んだ技術者)をあわせて、今年度中に実働100名の技術者が稼働する見込み。2001年7月まで1年間の売上げは約6~8億円を見込んでいるという。代表取締役社長には、元日本SGI(株)副社長(現取締役)の成井弦(なるいげん)氏が就任する。オフィス所在地は東京都港区。

代表取締役社長の成井氏。日本ディジタルイクイップメント(株)(DEC)から米DEC社、日本シリコングラフィックス(株)(現SGI)を経て、今回の就任となった。今年度中に100名の技術者を揃えられるかについては「DEC/SGI時代のパイプを武器に、国内外を問わず、優秀な技術者を集めていく。リーディング・エッジに来れば最先端の技術に触れられる魅力があるため、技術者は集まる」という

成井氏は「デジタルテクノロジーが根底を支えないとクリエーターは生き残れない」と語り、リーディング・エッジ社と同じC&Rグループ企業で、映像/ウェブ/ゲームなどのコンテンツに携わるクリエーターのエージェント会社の(株)クリーク・アンド・リバー社と連携し、クリエーターとIT技術者の両方からクライアントにサービスを提供する事業展開を当初おこなっていくと説明した。2社は協同してインキュベーション(未上場の企業や日本市場を狙う外国企業に資本投下し、上場までをサポートして、上場した際の株売却益で利益を得るビジネス)も積極的におこなう予定。インキュベーション対象の企業に対しては、クリーク・アンド・リバー社がマーケティングを担当し、リーディング・エッジ社は技術、教育を安価で提供していくという。技術者派遣、仲介業務は、技術者の絶対数が増える2001年度以降に始める予定だとしている。

なお、技術者の教育を目的として同社では社内に教育施設を配備。正社員、登録技術者、インキュベーション対象の企業やクライアントに対し、最先端のインターネット関連IT技術を教育できるという。

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