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コンパック、イントラネット環境向け新ビジネスパソコンを発表

2000年09月04日 13時27分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンパックコンピュータ(株)は4日、ネットワーク環境を前提とした、シンプルなハードウェア構成の企業向けデスクトップパソコン『iPAQインターネットデバイス』を発表した。

『iPAQインターネットデバイス』(液晶ディスプレーは別売り)

同社によると、現在多くの企業内のコンピューターの利用状況を見た場合、インターネット/イントラネットの普及に伴って、ネットワーク経由で利用する企業内アプリケーション、およびワープロや表計算といった、比較的数少ないアプリケーションでも日常業務を十分こなせるようになってきているという。

iPAQインターネットデバイスは、そういったネットワークの普及した企業内での利用を前提として、企画・設計されたビジネス向けコンピューター。大量導入時のコスト(管理コストも含む)削減のため、モデル構成を3つと少なくし、構造もシンプルなものとして、価格を抑えWindows 2000採用モデルでも6万9800円からとした。

縦型でツートンカラーの斬新なデザインの筐体を採用し、FDDは無く、(※1)CD-ROMドライブだけが搭載されている。内部にはメモリースロットは用意されているが、ISAスロットやPCIスロットはまったくない。3モデルのうち、Windows 95/98SEを採用する“レガシーライトモデル”はインターフェースとして、PS/2×2、シリアル×1、パラレル×1といった“レガシーポート”も備えるが、Windows 2000採用の“レガシーフリーモデル”では、省略され、USBポートのみとなっている。また、本体ケースは工具なしで開けることができるが、盗難対策としてメモリーやHDD部分を押さえ、特殊なねじで固定する金具が用意されている。

※1 CD-ROMドライブはホットプラグ対応のマルチベイスロットに装着されており、オプションのLS-120スーパーディスクドライブに変更することでフロッピーディスクの読み書きも可能。

iPAQインターネットデバイスは米国で'99年11月に発表され、2000年1月に発売となっており、大企業での大量導入案件が増加しているという。コンパックでは、低価格と管理の容易さをアピールしつつ、企業向けに積極的なマーケティングを行なっていくとしている。

iPAQインターネットデバイスの主な仕様は以下の通り。

モデル名 iPAQレガシーフリー iPAQレガシーフリー iPAQレガシーライト
CPU Celeron-500MHz Pentium III-733MHz Celeron-500MHz
チップセット Intel810E
メモリー 64MB(最大512MB) 128MB(最大512MB) 64MB(最大512MB)
LAN 100BASE-TX(Wake on LAN、Alert on LAN対応)
グラフィックス チップセット内蔵 チップセット内蔵(キャッシュ4MB) チップセット内蔵
オーディオ チップセット内蔵(AC97)
HDD 4.3GB(UltraATA/66) 10GB(UltraATA/66) 4.3GB(UltraATA/66)
CD-ROMドライブ 最大24倍速
インターフェース USB×5、外部ディスプレー、マイク、ヘッドフォン、ラインイン、ラインアウト USB×5、外部ディスプレー、マイク、ヘッドフォン、ラインイン、ラインアウト USB×2、シリアル、パラレル、PS/2×2、外部ディスプレー、マイク、ヘッドフォン、ラインイン、ラインアウト
サイズ 幅163×奥行き267×高さ371mm
重さ 約5.4kg
OS Windows 2000 Professional Windows 95/98SE
価格 6万9800円 11万5800円 7万3800円
出荷時期 9月5日

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