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楽しみながら練習できる、ネットワーク対応のタイピングソフト『PostPet TypeLand打モモ(UCHIMOMO)』プロデューサー、石切山英詔氏にきく

2000年09月01日 11時08分更新

文● 船木万里

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(株)デジキューブは、10月10日、ポストペットのキャラクターを使ったタイピング練習ソフト『PostPet TypeLand 打モモ』(Macintosh/Windowsハイブリッド版)を発売する。

パッケージは『PostPet2001』と同仕様のもの。Windows/Macintoshのハイブリッド版で、対応OSはWindows 95/98/98SE/2000、Mac OS 8.1以上。Windows Meは動作確認済みという。価格は3980円

『打モモ』は、“玉入れ”、“なわとび”、“おべんと作り”など、運動会をテーマにしたさまざまな練習モードがあり、楽しく遊びながら練習できる、ゲーム感覚の練習ソフト。また、自分のタイプ結果を全国のユーザーと競える、ネットワーク対応という新しい要素を取り入れている。このソフトの企画・開発を進めてきた(株)デジキューブ パブリッシング事業部開発担当プロデューサーの石切山英詔氏にお話を伺った。

(株)デジキューブ、パブリッシング事業部開発担当プロデューサーの石切山英詔氏

真鍋さんや八谷さんにも相談にのってもらった

――『打モモ』の企画は、いつごろから、どのように始められたのですか?

「昨年の12月ごろからです。ソニーコミュニケーションネットワーク(株)(以下、SCN)と、ポストペットのキャラクターのライセンス契約を結び、開発・コンビニ販売はデジキューブ、電器店などの一般流通販売は(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)にお願いしています」

――開発にあたっては、ポストペット開発チームの方々の協力もあったのでしょうか

「そうですね、皆さんにいろいろとご協力いただきました。ポストペットデザイナーの真鍋さんには、モモの動作をチェックして、不自然なところを指摘してもらったり、画面などのデザインについてアドバイスしていただきました。プロデューサーの八谷さんには、ポストペットらしさについていろいろと相談にのっていただき、欄外のコメントなどを書いてもらったりなど、本当に細かいところまで関わっていただきました」

メニューのデザインなども、PostPetのイメージそのまま
――御社の開発チームはどういう構成ですか?

「プログラマーは3名です。その他に問題作成、グラフィック、サウンドなどの担当がいます。演出や仕掛けに凝りたかったのでオーサリングソフトを使わず、一からプログラミングして作り上げています。私はプロデューサーとして全体を監督し、SCNさんやペットワークスさんとの調整に当たりました。また、ポストペットに詳しい社員とゲーム構成について話し合ったりなど、いろんな人の意見を取り入れながら企画開発しました」

楽しみながら練習意欲を高める

――タイピングソフトはいろいろありますが、このソフトの特長は?

「まず、家族みんなで楽しめるところですね。“運動会”をテーマに“なわとび”、“おゆうぎ”、“おべんと作り”など、楽しいアニメーションをタイピングと連動させているので、見ているだけでも楽しめると思いますよ。上はアニメ画面、下はタイピング用スペースと、画面が上下に分かれ、アニメ画面がさらに2画面あって、上は前回プレイのVTR、下が現在のプレイになっています。家族や友人のタイプとの対戦、または自分のハイスコアとの対戦として楽しめるんです。自分の記録を塗り替えたいとか、面白い画面を見てみたい、という動機づけによって練習意欲が高まりますから、初心者の人は上達が早いと思いますよ」

“運動会”の“おゆうぎ”モード。タイピングの速さに合わせるように、キャラクターたちが踊る。一番上の画面は前回VTR、下が現在の自分のプレイ
――かわいいアニメですが、タイプしながら見ることができますか?

「実は、プレイしている人自身は、あまりアニメを細かく見ている余裕がないんです。それよりも周囲のギャラリーが見て楽しめるという方が大きいかも知れませんね。タイピングの上達度によっていろいろ変化をつけていますし、面白い動作や隠し画面なども入れてあるので、家族や友人、恋人同士で画面を囲んで、楽しんでもらいたいと思っています」

――タイピング練習ソフトの機能としては?

「ローマ字入力は、ローマ式でもヘボン式でもOK。例えば“shi”でも“si”でも自動的に認識するシステムで、個別の設定は不要です。さらに、かな入力に完全対応しているのもウリのひとつです」

――全くの初心者のプレイも可能ですか?

「“おべんと作り”では、単語ではなくローマ字の羅列をタイプしていく問題が中心です。これは、初心者の人にホームポジションを覚えてもらうための問題なんです。いつでもホームポジションに指が戻るように問題を作成しています。実際、全くタイプは初めてというアルバイトの人に使ってもらい、今では打モモの“タイプ認定試験”8段の腕前に上達しました」

“おべんと作り”モードでは、入力速度や正解率によっておかずが決まる。遅ければまずそうなおかず、上手になれば豪華なおかずが現われる
“タイプ段位認定試験”では、経過時間と正解率により段位が決められる

「初回特典として、初心者向けに“特性ホームポジション養成ギブス”をつけることにしました。これは、タイプ初心者がキーを探す動作を横で見ていて、思いついたんです。手の甲にキー配列を書いておけば、手をキーボードから離さなくても、キーがどこにあるか見えるかな、と。まあ、半分はジョークですけど……」

初心者向けのオマケ“特性ホームポジション養成ギブス”。画面に表示されるキーボードと同様、指のポジションによって色分けされている

ネットワークで参加型のイベントも

――“ネットワーク対応”とは具体的にどういうことですか?

「自分のタイプ結果ファイルを送信し、全国のユーザーと結果を競い合う場として、“打モモ”の専用ホームページを用意しています。ここでは“おべんと作り”や“運動会”各種目でのランキングをリアルタイムで見ることができるようになります。“おべんと”アルバムやハイスコア、プロフィールなど全ての結果データのファイルが“打モモ”のフォルダ内に自動作成されますから、これをオンラインフォームの指示に従って送信するだけ。ネットワーク環境をお持ちのユーザーなら、気軽に参加してもらえると思います。

――“打モモ”のページが、ユーザーのタイプ結果のデータベースとなるんですね

「ダウンロードも自由にできるようにします。参加者にはゼッケン番号を発行し、この番号を指定することによって、他人の結果ファイルをダウンロードして再生することができます。ゼッケン番号はシリアル番号ごとに発行するので、コピー利用を防ぐ手だてにもなっています。ランキング1位の人のお手並みを拝見したり、友人の結果と競ってみたりして遊べます」

「“あの有名な○○さんのファイルをダウンロード!”という遊び方もできるよう、ポストペットを利用している有名人にアップロードを依頼していますから、お楽しみに」

――ホームページ上で、特別なイベントもあるんですか?

「2ヵ月ごとにベスト10ランキング入賞者を表彰して、豪華賞品を贈るという企画があります。ランキング100位とか、200位とか、ジャストカウントの人にも何かお送りしようかと考えています。また、タイピング能力だけじゃなくて、“おべんと作り”での高カロリーベスト10とか、面白おべんとコンテストとか、さまざまなカテゴリーを作りますから、タイピングに自信がなくてもランキング入りを狙えます」

「また、ホームページでは入力する問題のファイルも配信します。ビジネス用、子ども用など、いろいろなテーマで増やしていく予定です。その他にも、ネットワークコンテンツをいろいろ考えていきたいと思っています」

――オフラインでのイベントの予定は?

「発売日直前の、10月7日、8日に渋谷の109イベントスペースで“打モモ大運動会in 渋谷109”というイベントを行います。スタッフとの“打モモ勝負”に勝ったら賞品贈呈! また、本当のなわとびとか綱ひきなどもやりたいと思っています。ぜひ皆さん遊びに来て下さい!!」

石切山氏と、(株)デジキューブ 第1商品企画部PC担当奥富明子氏。奥富氏は、ポストペットファンの立場からアドバイス

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