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ヤマハ、電子文書の配信技術“PrinTect”を開発――電子楽譜のインターネット配信サービスを開始

2000年08月29日 01時34分更新

文● 編集部

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ヤマハ(株)は、著作権を保護して電子文書を配信できる技術“PrinTect(プリンテクト)”を開発し、同技術を使用した電子楽譜のインターネット配信サービスを25日に開始した。このサービスは、ヤマハ関連のウェブサイトでMIDIデータを中心に配信している“MidRadio(ミッドラジオ)”と、雑誌や楽譜などの情報発信とオンライン販売を行なっている“ヤマハミュージックメディア”で開始する。

“PrinTect”は、データを秘密鍵で暗号化して配信する技術で、配信元のホームページ(DBサーバー)からダウンロードしたファイルの内容を参照するには、専用のビューワーソフト『PrinTect Viewer』が必要となる。ビューワーは無償で配布されるが、譜面の一部分しか参照できないようになっている。楽譜の印刷は、対応したホームページ(鍵サーバー)から“印刷キー”を取得して行なう。楽譜はPDF形式でアドビシステムズの『Adobe Acrobat Reader 4.0』以降を併用して印刷するが、印刷キーに設定されている回数(原則として1回)しか印刷できないしくみになっている。なお、ビューワーなどの対応OSは、現時点ではWindows 95/98版のみだが、Macintosh版も開発しているという(リリース時期は未定)。

専用ビューワーに譜面の一部が表示される。印刷するには“印刷キー”を取得する

“MidRadio”と“ヤマハミュージックメディア”では、クラシック曲を中心に23曲分の楽譜を用意しており、順次バリエーションを増やしていくという。同社では、将来的には携帯電話からの利用や、高度な電子出版物への対応なども進めていくとしている。

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