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Macユーザーによる手作りイベント。九州発の“Mac in kyushu 2000”開催(後編)

2000年08月23日 21時33分更新

文● 正月孝広 masa@catwalk.ne.jp

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8月18日、19日の2日間、福岡市中央区にあるNTT夢天神ホールにおいて、“Mac in kyushu 2000”が開催された。主催はFMUG(福岡マッキントッシュユーザーグループ) 。これは九州地方では最大規模のMacintoshのイベントである。前回に続きこのレポートでは、会場にブースを出展したUG( ユーザーグループ)や企業をいくつか紹介していく。

ロビーに開設された“コミュニティコーナー”では、ユーザーグループの出展が行なわれた。

まず、いま最も熱いPDA(Personal Digital Assistance)であるPalmOS搭載機の、主に九州在住のユーザーが集まって結成されているUGがPalm-Qである。このブースは参加者も多く詰めかけ、一番活気に満ちていたUGだった。

九州のPalmユーザーが集うユーザーグループ“Palm-Q”。当日は関西方面からもPalmユーザーが多数来福。終始盛り上がっていた

その隣がNewton Japan。Appleが提唱し、残念ながら現在は開発中止になっているPDAを活用するUGである。この新旧の絶妙な出展がなされるのもイベントの大きな魅力といえる。

Palmのブースの隣に出展していたのが“NewtonJapan”。この新旧の組み合わせがいい雰囲気をかもしだしていた。当時最先端だったNewton Technologyは現在のPDAのいたるところにその思想を見ることができる

そして、とても関心が高かったのが“MES(MacEducationSociety:障害者とコンピュータ利用教育研究会)”。Macintoshを中心に、障害児教育に関わる人達が集う研究会の出展である。ボタンひとつでマウスの操作から、文字入力まで、全てのインプットを可能にするインターフェースの実演など、非常に興味深いプログラムが用意されていた。この研究会の活動は今後も見逃せないだろう。

“MES(障害者とコンピュータ利用教育研究会)”。自作の教材CD-ROMの制作や、“パソコンバンク”など熱心に活動している

次に、ホールの中央に設置された“企業出展コーナー”をいくつか紹介していく。

海外で有名な複数のソフトハウスの、国内総代理店を務める(株)アクト・ツーが出品の目玉にしていたのは、Macの世界で見事に復活を果たした、PIM(個人情報管理ソフト)の老舗“Now Up-to-Date & Contact 3.9J”。このバージョンから、TCP/IP経由でのスケジュールの共有が可能となった。他にもPalmOSとシンクロナイズ機能も搭載。PIMとしての存在感をアピールしている。

(株)アクト・ツーのブースではStuffItやMacMP3といった定番ソフトが並んでいるが、今回はNow Up-to-Date&Contactをいち押し。Palmとの連携など大幅に機能が強化され復活した
アイオメガ(株)はzip、Jazに続く新しいメディア、clik!を出品。clik!は名刺の半分のサイズで、40MBの容量を記録できるディスクメディア。メモリー型のメディアに比べ、1/10以下というコストパフォーマンスが魅力である。ドライブはUSB経由のものなどいくつか種類があるが、今回はTYPEIIのPC Card Driveを押し出していた。モバイルユーザーのちょっとしたバックアップなどには便利だ。  
アイオメガ(株)ではzipを中心にメディア関連の出展が行なわれていた

最後の最後には、びっくりするような価格を提示して会場を盛り上げていたのが(株)マックサポート。九州でNo.1のMacintosh専門店を目標に掲げているだけに、そのパワーは圧倒されるものがあった。品揃えも豊富で終始多くの来場者で賑わっていた。

100% Pure Macintosh専門店をかかげているマックサポート。最終日の最後には、かなりの安さで商品が販売された

アップグレードの強い味方AMULETも東京より出展。ノート型内蔵のHDDやメモリーの交換を、会場のその場で作業していた。身近で交換作業を見る機会は少なく、その手際の良さに驚く来場者の姿もあった。

すっきりした印象のブースは“AMULET”。しかしこのシンプルなブースでアップグレード作業がてきぱきとこなされていた

同じく東京からの出展はマックレットドットコム(株)。Macの周辺機器を豊富に取りそろえている。ゲーム系などの周辺機器も取り揃えてあり、見ているだけで楽しいブースである。

反対に所狭しとブースに商品が並べられていたのが“MacLet”。いろいろあるのでじっくり眺めるだけでも楽しい

プロフェッショナルが使用するトータルなデジタルミュージックシステムを提供していたのが(株)オービット・ミューズテクス。ここ数年の音楽制作現場のハードの向上は目を見張るものがある。今回構築れたMacを中心としたシステムは、来場者を圧倒するシステムが提供されていた。

“musetex”では、最新のデジタル音楽スタジオがそのまま会場にやってきていた。PCを中心に、最近の音楽制作システムの進化は物凄いものがある

全体的に、若い力でぐいぐいと目標に向かって進んできた感のある“Mac in kyushu 2000”。粗削りなところも見受けられるが、行動しないと何も始まらないという、Macユーザーの素直なメッセージを受け取ることができた2日間であった。

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