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創意工夫でアイデアをアピール! 北近畿ITビジネス交流会、懇親会参加者レポートより(後編)

2000年08月21日 22時19分更新

文● 服部貴美子

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KITフロント協議会主催した第1回の交流会(8月16日、於:京都創成大学)には、地元福知山や京都をはじめ、大阪、兵庫、石川などから数多くのIT関連のビジネスに従事する経営者、エンジニアたちが集まった。本稿では、セミナー終了後の交流会から、参加者の声とプロフィールをお伝えする。

立食形式のパーティー会場の正面には、小さなステージが用意されており、事前に申し込みをした参加者には、各1分間のプレゼンテーションタイムが与えられた。事業内容を紹介するに留まらず、商品を掲げる人あり、著作を紹介する人ありと、個性を発揮しようと創意工夫する姿をみて、周囲も熱心に聞きいっていた。

熱いディスカッションを繰り広げたパネラーたちも出席。

大阪市北区のアルカディア・システムズ(株)は、SE・プログラマーの派遣業から業務を拡大し、オブジェクト指向開発言語を中心とした開発上流工程からコーディングまでのプログラム開発受託、各種業務のアウトソーシング、ネットワークのコンサルティングなども手がけている。

写真は、プレゼンテーションを行う営業担当のマネージャー緒方清悟氏

芦田百合子氏と足立優子氏が運営する“Yu's SOHO Network”は、北近畿を中心とした、DTPを専門とする女性在宅ワーカーの集まり。お互いのキャリアを生かして連携し、より質の高い仕事を目指してネットワークを展開している。「これまでは関西でのセミナーといえば、大阪か京都市内が多かったが、もっと地域に根ざした交流の機会があれば、SOHOの仕事の流れも変わってくるはず」と、交流会の効果に期待を寄せていた。

(株)共立サービスは、兵庫県新産業創造プロジェクト認定事業として、i-Linkプロジェクトを展開している。神戸のタウン情報が、iモードで検索できるサービス(インターネットでも可能)で、類似サービスとの競合の中で、いかに独自色をうちだせるかがポイントだ。プランナーの村上貴則氏と貴田聡氏がそろって参加。

2次、3次の情報や焼き直しではなく、私たちが足で探した情報しか配信しない。リナックスの採用で、安定した低価格のサービスに育てていく」と自信をみせる

兵庫県養父郡から参加の"ゆば甚"松田正司氏(中央)、名古屋市のテニス専門店コート・サイドの一木公央氏(右)、石川"県のオリジナルTシャツ専門店“STONES”の石灘隆一氏は、オンラインショップのWebマスター仲間。ショップ運営や各種ホームページ関連サービスなどについて意見交換をする機会も多いとか。

「メールやBBSでの交流もいいが、やはりオフラインで顔をあわせることも大切だと思う」と石灘氏

CGIなどホームページのシステムまわりに強みをもつ"(有)キャットウォーク"の津田羊子代表取締役(左)は、家庭の主婦として、夫の転勤で引っ越しを余儀なくされた経験から、在宅ワークを始めた女性。優秀なWebデザイナーを束ねる(有)レイブの川原かおり代表取締役(右)、時計台ネットの咲本勝巳氏と和やかに歓談中。また、咲本氏は、関西ソーホー・デジタルコンテンツ事業協同組合、京都支部のスタッフでもある冨田氏(右)の隣はBTG在日代表の吉野氏

「こうした各種セミナーや交流会にも積極的に参加することで、仕事仲間がみつかることもあり、ビジネスチャンスが増えますね。できる限り出席するようにしています」(津田氏)

KITフロント協議会では、今後も勉強会や交流会を定期的に開催していくほか、北近畿で活躍しているIT関連産業の交流を図るためのメーリングリストの立ち上げや、企業や個人事業者等の名簿の作成、全体プロモーションやイベント案内のための独自のウェブサイトの立ち上げなども予定している。また、課題を持つ企業や個人事業者への支援、あるいは行政への提言などの実施も検討中だ。

なお、司会の小橋氏の提言により、第2部に登場した4名のパネラーたちも、本交流会のメーリングリストに約1ヵ月間参加し、会員たちとディスカッションの機会をもつことになっている。

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