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日本語版Pocket PCをカシオ計算機が発表──コンシューマーモデルとしてはHPに続き2モデル目

2000年08月21日 12時01分更新

文● 編集部 小林久

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カシオ計算機(株)は、日本語版Pocket PC『CASSIOPEIA E-700』を発表した。価格はオープンプライスで、発売は9月中旬を予定。予想実売価格は6万円前後になる見込みだ。

カシオ計算機の日本語版Pocket PC『E-700』

同社は日本語版Pocket PCの発表に伴って、対応製品の開発表明を行なっていた。米国モデルの『CASSIOPEIA EM-500』に相当する製品で、国内モデルでは、Palm-size PCの従来機『同 E-500』シリーズとの世代差を明確にするため、700番台の型番を採用した。

E-700は、ディスプレーに開口率が高く明るいHAST液晶を搭載。拡張スロットを従来のコンパクトフラッシュ(TypeII)カードスロットから、切手サイズ(縦32×横24×厚さ2.1mm)のSDメモリーカード/MMCスロットに変更することで、本体サイズを従来より約18%小さい幅81.8×奥行き128×高さ18.9mm、重量を約37g軽い218gとした。また、CPUを最新のVR4122プロセッサーに変更することで、処理の高速化と省電力化を図っている。

主な仕様は、CPUのクロック周波数が150MHz、メモリー容量が32MB、ディスプレーが240×320ドット/6万5536色表示に対応した3.8インチTFT液晶(HAST液晶)、ステレオ出力に対応したサウンド機能など。バッテリーはリチウムイオン充電池で、連続7時間の使用が可能。PCとの接続は付属のシリアル/USBクレードル経由または赤外線(IrDA1.0準拠、最大115.2kbps)で行なう。また、オプションでリモコンを装備したヘッドホン、デジタル携帯電話(PDC/cdmaOne方式)、PHS用の接続ケーブルを用意する。

内蔵アプリケーションは、マイクロソフト標準の予定表/連絡先/受信トレイ(メーラー)に加え、オリジナルの『モバイルスケジュール』、『モバイル住所録』、『モバイルE-mailer』を搭載。Eメールの自動振り分けなど独自の機能を利用できる。このほか、E-500シリーズにも搭載されていた動画再生ソフトの『モバイルビデオプレイヤ』や経路探索ソフトの『JRトラベルナビゲータ』、電子辞書(英和/和英/国語/漢和)などを継続して搭載している。

同社が首都圏で販売する予定の緑と黄色のカラーバリエーションモデル

なお、E-700は本体カラーを紫とシルバーのツートンカラーに一新したが、同社ではカラーバリエーションの限定販売も計画中。このほか、映画会社などと提携して、高精細な液晶と動画再生機能を生かしたコンテンツ提供サービスを行なう予定などもあるという。ASCII24編集部では、Jornada 548同様、同製品の試用レポートを掲載する予定だ。

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