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NTTドコモ渋谷支店が、モバイル・コミュニケーション・セミナー'99を開催

1999年11月29日 00時00分更新

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11月26日に青山ダイヤモンドホールで、エヌ・ティ・ティ移動通信網(株)(NTTドコモ)渋谷支店の主催による“モバイル・コミュニケーション・セミナー'99”が開催された。1支店主催のセミナーとは思えないほど充実したイベントだった。

NTTドコモ渋谷支店のブースでは、発売されたばかりの携帯電話『デジタル・ムーバ208HYPER』シリーズ、iモード携帯電話全機種、携帯電話、PHS、“ドッチーモ”シリーズ、ページャなどほとんどのドコモ製品が展示されていた。

12月に発売が予定されているカラー対応のiモード端末。写真の製品は三菱電機製。カラー化されればゲームなどで、さらに表現力のあるプレイが可能になるかもしれない 12月に発売が予定されているカラー対応のiモード端末。写真の製品は三菱電機製。カラー化されればゲームなどで、さらに表現力のあるプレイが可能になるかもしれない



COM JAPANでも参考出展されていたW-CDMAのコンセプトモデル。COM JAPANでは、確か松下電器のブースにも同型のモックアップがあったはず COM JAPANでも参考出展されていたW-CDMAのコンセプトモデル。COM JAPANでは、確か松下電器のブースにも同型のモックアップがあったはず



同じくCOM JAPANにも参考出展されていた腕時計型のTV電話のコンセプトモデル 同じくCOM JAPANにも参考出展されていた腕時計型のTV電話のコンセプトモデル



COM JAPAN”(http://www.comjapan.gr.jp/)のNTTドコモブースでも参考出展されていた、2001年春に実用化を目指して開発中の、W-CDMAのコンセプトイメージモデルが展示されていた。さらに、12月にも発売が予定されている、カラー反射型液晶を搭載したiモード対応の携帯電話などが出展され、実際に触ることができた。

またおそらく、初の参考出展となる製品もあった。少なくとも、先日のCOM JAPANでは展示されなかった製品だ。デジタルカメラとメール専用端末を一体化した製品で、デジタルカメラとしての機能はさほど高くはないようだが、なかなか興味深い製品だった。残念ながら、写真の撮影は許可されなかったほか、詳細についてもお伝えできないのが残念だが、発表を楽しみに待ちたい。

PHSによる位置情報サービス“P-doco?”の端末。ただし、ビジネスマンに持たせて位置情報を知るというのは、やや“1984年”的で、持たされる側には不評のような気がしないでもない。子供やペットや徘徊癖のある老人などには貴重なサービスだろうけれども PHSによる位置情報サービス“P-doco?”の端末。ただし、ビジネスマンに持たせて位置情報を知るというのは、やや“1984年”的で、持たされる側には不評のような気がしないでもない。子供やペットや徘徊癖のある老人などには貴重なサービスだろうけれども



(株)NTTデータの位置情報システム『ロケーションマネージャー』。PHSにより車輌などの位置情報を割り出すシステム (株)NTTデータの位置情報システム『ロケーションマネージャー』。PHSにより車輌などの位置情報を割り出すシステム



また、ちょっと変わったところでは、携帯電話用手動式充電器が展示されていた。3分間ハンドルを握り続けることで、約3分間の通話が可能になる。また、MDプレーヤーにも充電可能で、懐中電灯としても使用できるという。ドコモエンジニアリング(株)の製品で、価格は6800円。NTTドコモだけではなく、DDIセルラー、IDO、ツーカー、デジタルツーカー、J-フォンの各ブランドの携帯電話に対応している。

ドコモエンジニアリングの携帯電話用手動式充電器『EcoCharger』。地震などの災害を考えた場合、替えバッテリーよりも実用的かも ドコモエンジニアリングの携帯電話用手動式充電器『EcoCharger』。地震などの災害を考えた場合、替えバッテリーよりも実用的かも



『POCKET mopera』。『デジタル・ムーバ208HYPER』シリーズと組み合わせればパケット通信が利用可能なメール端末 『POCKET mopera』。『デジタル・ムーバ208HYPER』シリーズと組み合わせればパケット通信が利用可能なメール端末



会場では、iモードで『Microsoft Exchange Server』へのアクセスが可能となる、ソフトバンク・テクノロジー(株)の『iLOOK』が参考出展されていた。また、iモード対応のグループウェアとして定評のあるコンパックコンピュータ(株)の『Bizport』、富士通(株)やロータス(株)などのiモード対応のシステムサービス、システム機器(株)、(株)デンソーのPHS内蔵バーコードハンディターミナル、(株)NTTデータの位置情報システム、住友電工ハイテックス(株)のLAN接続型構内PHSシステム、(株)スクラムのDoPaを利用したクレジットカード決済システム『Co-Pa』、そのほか(株)東芝、日本電気(株)、(株)日立製作所、松下電器産業(株)などがブースは小さいがさまざまなシステムを出展していた。

また、別会場では、NTTドコモ渋谷支店支店長の挨拶の後、コンサルティング会社のプライスウォーターハウスコンサルタント(株)の川瀬智士氏による基調講演が行なわれた。

プライスウォーターハウスコンサルタント(株)川瀬智士氏 プライスウォーターハウスコンサルタント(株)川瀬智士氏



川瀬氏は、国際化、情報化、自由化、個性化の4つの潮流、やや総括的なコンピューターを巡る全体の潮流を語った。また、モバイル端末を使用したことによる、間接部門や、ペーパーレスによるコスト削減の事例、靴店を使った具体的な会社のケーススタディーなど興味深い話題を語った。

4時からNTTドコモ渋谷支店からのプレゼンテーションが行なわれ、NTTドコモの描く2010年のやや未来的すぎるW-CDMAなどの携帯電話の応用例が、ドラマ仕立てで紹介された。さすがに、2010年の時点では、映像で表現されたほどの携帯端末の登場は無理だと思うようなものだったが、方向性を示す楽しい映像だった。

また、コント集団のザ・ニュースペーパーが、“iモード”、“P-doco?”、“DoPa”、“W-CDMA”などをコント仕立てで紹介していた。会場からは笑い声も漏れる中で、モバイルを使った仕事の効率化について興味深い提案が行なわれていた。

コントでNTTドコモのモバイル製品を紹介する“ザ・ニュースペーパー” コントでNTTドコモのモバイル製品を紹介する“ザ・ニュースペーパー”



その後、会場ではパーティーも行なわれ、にぎやかな中にも華やいだ雰囲気で企業による導入について真剣な話し合いが行なわれていたようだ。

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