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【KNN特約】本日公開! 米国スターウオーズ初日レポート

1999年05月20日 00時00分更新

文● KandaNewsNetowork 神田敏晶

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19日(米国時間)、本日より全米で『スターウオーズ エピソードI』が公開された。

午前9時、渋滞101号線をサンセット通りで下車し、チャイニーズシアターのあるハリウッド大通りを目指す。ロスの街はいつもと変わりない様子だが、チャイニーズシアターの前だけは特別だ。NBCなどのテレビ局の中継車が目立つ。ここではじめてスターウオーズの熱気が感じられるようになった。

スターウオーズが公開されたハリウッドマンズチャイニーズシアター スターウオーズが公開されたハリウッドマンズチャイニーズシアター



本日の午前0時に初回が公開されたせいか、徹夜組も一旦は落ち着いた模様で行列は朝の段階では500人程度。

裏通りにまで並び始めるが、ほとんどが昨日の夜にチケットを手に入れた人たち
裏通りにまで並び始めるが、ほとんどが昨日の夜にチケットを手に入れた人たち



最終列はシアターを1ブロック取り囲む程度
最終列はシアターを1ブロック取り囲む程度



全米で大熱狂と報じられているスターウオーズ関連ニュースであるが、現場では比較的クール。コスプレなどが、たくさんと期待をしていたのだが、コスプレ姿を探すだけでも大変。

サンタクララからやってきた、オビワン・ケノビとレイア姫
サンタクララからやってきた、オビワン・ケノビとレイア姫



プロのチャップリン芸人もこの日ばかりは、ジェダイの騎士に
プロのチャップリン芸人もこの日ばかりは、ジェダイの騎士に



地元のオビワンは家族と一緒にやってきた
地元のオビワンは家族と一緒にやってきた


連日、過剰ぶりが報道される『スターウオーズ』であるが、今月6日の段階でチャイニーズシアターでの徹夜組といえば米Countdown TVのみで、純粋な映画目的の徹夜組は残念ながら見ることができなかった。しかし、本日の11時15分の上映の回が近づくにつれ、行列は増えだし、1000人近くに及んだ。

「音はここよりもいいところがあるけれど、やはり雰囲気はここが最高!」、「オリジナルが20年前ここでプレミア上映されたから」、「ここだと並んでいても楽しい!」、「マスメディアもたくさん来るから」と並ぶ理由は人それぞれ。

「雰囲気がいいからここで見たい」という学校を休んできたカップル
「雰囲気がいいからここで見たい」という学校を休んできたカップル



取材を続けているうちに、諦めてはいたが、実際にチケットが今でも入手可能かどうか実際に列に並んでみた。…すると驚いたことに昼の席はまだ空きがあるということでチケットをマチネ料金でなんと5ドルでゲットできてしまった。夜の部は完売だが、昼の部は空きがあったとは…昨日から並んで今日の夜の公開を並んでいる人たちには、内緒にしておく。

夜10時30分の上映を朝から並ぶロスのカレッジの学生たち
夜10時30分の上映を朝から並ぶロスのカレッジの学生たち



11時15分、9時の回の観客が満足げにシアターから出てくる。マスメディアの取材構成が続く。CNNのレポーターは、しゃべりたがるマニアを避け、普通の人のコメントを聞く傾向にあるようだ。カップルには必ずコメントを求めていた。

取材をするCNNのリポータークルー。たった2人である
取材をするCNNのリポータークルー。たった2人である



CNNの2人に対してNBCは10人以上いる
CNNの2人に対してNBCは10人以上いる



12時15分スタートの観客が11時40分になって、シアターに案内される。厳重なチケットチェックがおこなわれる。とりあえず、シアター内に入る。中は走り出す人までいて大変な状況

「スターウオーズ!!イエー!」という意味不明な雄叫びをあげるヤカラから、記念の写真撮影大会が始まる。自家製のライトセーバーを振り回す人からステージで踊り始める人まで、やはり初日の観客はちょっとノリが違う。ここにきて、はじめてスターウオーズの熱狂ぶりが実感できた。

席を確保できて一安心の観客から、まだ席が確保できない人まで…
席を確保できて一安心の観客から、まだ席が確保できない人まで…



ライトセーバーは自家製が一番だそうだ
ライトセーバーは自家製が一番だそうだ



スクリーンの幕が開き、予告編の映画にもブーイングや喝采が飛ぶ。そしていったん幕が締まり、再度幕が開く、さて、いよいよだ。THXサウンドのロゴで会場は再度歓声が響く!さらに“20世紀フォックス”のタイトルと“ルーカスフィルム”のタイトルが登場した時点でまた大歓声!

“EpisodeI”の文字が登場、オリジナルと同じようにパースペクティブを描いて下方から宇宙の彼方へ移行し、そして、あのテーマソングが流れるとシアターの熱狂は沸点と達した。

同時にカメラのフラッシュも凄まじい!(現像して気づくだろうが、スクリーンはきっと真っ白になっているだろう)。しかし、誰かが「シー!」とささやき始め出すと、水を打ったように会場内はシーンと静まりかえった。まるで観衆の理力(フォース)が効いたかのように…。

そして映画は、20数年間の閉ざされたストーリーをこの瞬間に封印を解きつつあった。CGを駆使しながらもそれを必要以上に感じさせず、上品な仕上がり、しかも懐かしいキャラクターと解き証される謎の数々。細かいところではあのスピルバーグ監督の『ET』の姿も…。観客は、静寂と歓声を繰り返し映画はクライマックスへと続く…。

スターウオーズは、リアルタイムの第1世代、そしてまだ生まれていなかった第2世代をも同時に満足させる仕上がりとなっていた。日本での公開が今から非常に楽しみだ。

この映画に、理力(フォース)がともにあらんことを!

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