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メモリーなど価格低下が響く――松下、'98年度の売上高は前年度比3%減

1999年05月19日 00時00分更新

文● 編集部 清水久美子

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松下電器産業(株)は、'98年度決算の業績を発表した。

グループ全体の業績を示す連結決算では、ロシアをはじめとするアジア、中国地域の販売不振により、売上高は前年度比3%減の7兆6401億円となった。当期純利益は前年度比約半分の48%減で663億円。連結商品部門別の営業利益でみると、家電部門は国内でDVD関連が健闘したもののロシアなど海外で振るわず2%減に。部品部門はメモリーなど半導体の価格低下が響き5%減となった。

松下本体の業績を示す単独決算では、売上高は前年度比6%減の4兆5975億円。当期純利益は、前年度比32%減の620億円。法人税率の引き下げ決定に伴ない、繰り延べ税金純資産が528億円減少したため、当期純利益は86%減の135億円だった。

同社は、'99年度における業績見通しもあわせて発表した。これによると、単独業績見通しは前年度と同じの4兆6000億円で、当期純利益は前年度比39%増の920億円。連結業績見通しは前年度比3%減の7兆4000億円で、当期純利益は、前年度比34%増の830億円。

松下電器産業常務取締役 石原進氏
松下電器産業常務取締役 石原進氏



同社常務取締役の石原進氏によれば、「'98年は、テレビ『T(タウ)』シリーズなど新製品が全体の約2割弱の売上高を占めた。ただ、半導体など部品部門の価格低下が大きく響き、‘99年度はコスト合理化、海外関連企業の経営見直し、新製品の投入などに力を入れ、経営体制を強化していきたい」としている。

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