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コンピュータ・アソシエイツとパシフィック・ハイテックがLinuxビジネスで提携

1999年05月18日 00時00分更新

文● 編集部 清水久美子

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米コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル社(以下CA)と米パシフィック・ハイテック社(以下PHT)は、企業向けLinux製品およびサービスの提供において提携したと発表した。



これは、PHTの商用Linuxパッケージ『TurboLinux』に対応したCAのシステム管理ツール『Unicenter TNG』、『Unicenter TNG Framework』を両社が共同で開発するというもの。

『Unicenter TNG』は、ジョブの自動運用管理、セキュリティー管理、自動ストレージ管理、イベント管理、問題管理、スプール/レポート管理などを行なうネット-ワークインフラ構築向けのツール。また、『Unicenter TNG Framework』は『Unicenter TNG』の基礎部分となる製品。

また、PHTはLinuxマーケット、CAはエンタープライズマーケットにおいて両社それぞれの販売チャネルを生かして、アジアを中心に流通を行なう。共同でソフトのバンドリング、マーケティング活動を行なうほか、技術開発、サービスサポートなどの面においても協力していく。

バンドリングについては、CAは『Unicenter TNG Framework』に『TurboLinux』をバンドルし、PHTは『TurboLinux』に『Unicenter TNG Framework』をバンドルして無償で配布するという。

シェア目標は、エンタープライズ市場において1年間100万本としている(フリーコピー、ホームページからのダウンロード、商用版すべて含む)。

米CA インターナショナル社アジア担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのレイジェン ホワイ氏は、「今回の提携は、わが社のビジネスのトータルとして重要。Linux版ソフトとしての売り上げは、わが社全体としてはそれほど高くないだろう。ただ、サーバーチューニングの技術や24時間サポートなど、トータルソリューションを、プラットフォームに依存しないで提供できるという意味で非常に意味を持つものだ」とした。

また、PHT以外のLinuxディストリビューションベンダーとの提携については、「可能性はある。ただし目的が必要。ユーザーからそういった要望などがあれば検討していく」とした。

米コンピュータ・アソシエイツ インターナショナル社アジア担当シニアバイスプレジデント・レイジェン・ホワイ氏
米コンピュータ・アソシエイツ インターナショナル社アジア担当シニアバイスプレジデント・レイジェン・ホワイ氏



また、PHTの社長兼チーフエグゼクティブオフィサーのクリフ・ミラー氏は「わが社がCAと提携した理由は、インフラツール、またそれに伴なうグローバルなサービスサポートを提供する会社だから。エンタープライズ製品を展開する上で、バックアップ、セキュリティー、ネットワーク用の管理ツールなど、インフラ構築のためのソフトウェアを整えるのは重要」とした。

パシフィック・ハイテック社長クリフ・ミラー氏
パシフィック・ハイテック社長クリフ・ミラー氏



なお、配布開始予定日については、CAは「未定」としたが、PHTによれば、夏以降の製品にバンドルして配布するとしている。

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