このページの本文へ

IBM、1万回転で平均シーク時間4.9ミリ秒のサーバー向けHDDを発表

1999年05月14日 00時00分更新

文● 編集部 山本誠志

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本アイ・ビー・エム(株)は、米IBM社が現地時間の11日に発表した毎分1万回転のサーバー向けHDDについて本日発表した。今回発表されたのは、回転数が毎分1万回転で、Ultra2 SCSIおよびUltra160 SCSIに対応するHDD『Ultrastar 36ZX』と『Ultrastar 18LZX』の2モデル。Ultrastar 36ZXは36GBの容量を持ち、平均読み取りシーク時間は5.4ミリ秒。Ultrastar 18LZXは容量18GBと9.1GBの2種類の製品があり、平均読み取りシーク時間は4.9ミリ秒となる。

両製品は、ヘッドをアンロードしたときにディスク表面上に接触させないよう、記録ヘッドをディスク表面から離すことで、ヘッドの磨耗と消費電力を抑える“ロード/アンロード機構”を採用した。今回発表された2モデルは、現在、OEMベンダーなどで評価中としており、6月に量産出荷を開始するという。

また同社は、実験室レベルにおいて、HDDで1平方インチあたり20Gbitの記録密度を達成したことを発表した。これは、現在出荷されている一般的なHDD製品の記録密度の3倍にあたる。これについての技術的な詳細は、韓国の慶州にて来週開催される国際磁気学会(インターマク99)にて発表される予定となっている。同社では、1平方インチあたり20ギガビットのHDDが、3年以内に市場に出ることになる可能性があると語っている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン