『Mebius Style』 |
シャープ(株)は、ホームユースを意識した新メビウスシリーズ『Mebius
Style(メビウススタイル)』を発表した。『PC-PN15』、『PC-PN10』の2機種があり、PC-PN15は5月28日に、PC-PN10は6月3日にそれぞれ発売する。価格はオープンプライス。
Mebius Styleは、キーボードに“テレビ”、“インターネット”、“電子メール”、“オーディオ”、“インテリア”の5つのボタンを用意し、このボタンを押すだけでアプリケーションが立ち上がり、パソコンを意識せず家電感覚での操作が可能。なお、“オーディオ”ボタンはCD-ROMドライブを音楽CDのプレーヤーとして動作し、“インテリア”は、音楽を流しながら風景写真や絵画集をスライドショーのように表示させることができるというもの。“テレビ”については、本体にVHF/UHFチューナーを内蔵しているほか、データ多重放送では“bitcast”および“ADAMS”の両方式に対応するなど充実している。文字放送も受信可能。
省スペースの液晶ディスプレー一体型の筐体で、キーボードは赤外線によるワイヤレス操作ができる(PS/2ポート経由で通常の有線接続も可能)。マウスはUSBタイプのものが付属するが、キーボードにはポインティングデバイス“オプトポイント”*が内蔵されており、ワイヤレスでの使用時でも手元でマウスカーソルを操作できる。
*オプトポイント:シャープが開発した、光センサーを利用したポインティングデバイス。同社のWindows
CE機『Telios』に採用されている。
使用しないときにはキーボードをディスプレー前面にセットすることで、コンパクトに収納できるほか、家の中での移動などに便利という。
家族それぞれが好みのスタート画面を選択できるよう、6種類のデザインが用意されている。画面右端には、伝言が書き込めるメッセージボードが付いている。また、パソコンの操作がわからないときに質問を画面に入力すると、かわいいエージェントが画面に登場し、音声と画面で操作を教えてくれる“Mebius
Styleナビ”を搭載。欲しい情報を入力すると、インターネット上の関連ホームページを検索し、リストアップ表示する“インターネット検索”機能も備えている。
発表会場にて同社は、「当社の液晶、デジタル、ネットワーク技術を統合した、ホーム(家庭)で家族全員が使える新しいパソコン。スタイル性を重視し、その部屋に置いてもマッチして、持ち運びも便利なデザインに仕上げた。操作性も家電を意識し、キーボードに専用ボタンを設けるなど、初心者でも容易に利用できる工夫を随所に盛り込んでいる。デジタル情報家電時代においての新しいコンセプトのパソコンとして提案したい」としている。
MebiusStyleの仕様表
製品名 |
MebiusStyle PC-PN15 |
MebiusStyle PC-PN10 |
CPU |
モバイル Celeron-300MHz |
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メモリー |
64MB SDRAM(最大128MB) |
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ディスプレー |
15インチ低反射ブラックTFT液晶(1024×768ドット、広視野角タイプ) |
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FDD |
外付け型3モード(シリアル、パラレル、PS/2ポート付き) |
なし(オプション) |
HDD |
6.4GB(出荷時空き容量:約5.1GB) |
4.3GB(出荷時空き容量:約3.1GB) |
CD-ROMドライブ |
最大24倍速 |
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インターフェース |
専用FDD、PS/2、USB×1、ビデオ入力(S映像/ビデオ)、赤外線ポート |
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TV機能 |
VHF/UHF、データ多重放送(bitcast/ADAMS)文字放送対応 |
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モデム |
V.90/K56flex対応モデム |
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PCカードスロット |
Type II×1(Card Bus、ZVポート対応) |
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本体サイズ |
幅335×奥行き336.3×高さ44.3mm(折りたたみ時) |
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重量 |
約3.5kg |
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予想小売価格 |
35万円前後 |
30万円前後 |