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米WRQ、ソフトライセンス料を最適化、企業向けデスクトップ管理ソフトを発表

1999年04月26日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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米WRQ社と、サイバネットシステム(株)は、東京・大手町で企業内のパソコンで利用されるソフトウェアを管理・制御するソフト『Express Software Manager 4.0 日本語版』発売についての記者発表会を開いた。

このソフトは、ネットワークで接続されたパソコンの中にあるプログラムを、ひとつのデーターベースで管理するもの。また、管理者はソフトウェアの起動に制限を加えたり、ライセンスの不正使用を防いだりできる。

製品は、管理者用の端末“Expressコンソール”と、データベースとなるファイルサーバー端末“Expressアプリケーションライブラリ”、ユーザーの使用する端末“Expressクライアント”の3種類の端末をネットワークで接続して利用する。対応OSは、コンソール端末がWindows 95/98/NT 4.0およびWindows Terminal Server、クライアント端末はWindows 3.1/95/98/NT 3.51/NT 4.0およびWindows Terminal Server。

製品を導入した場合、クライアントには、ソフトウェアの起動を監視するプログラムが常駐する。常駐したプログラムは、クライアントのユーザーがプログラムを実行した場合、アプリケーションライブラリに対してプログラムのバージョン情報などを送信する仕組み。データーベースに起動許可のないプログラムはクライアントマシンでは起動できなくなる。ソフトウェアの属性はコンソールから設定できる。

価格は購入するライセンス数により異なるが、25から124ライセンスの場合は1ライセンスあたり1万円。6月1日に発売する。開発元はWRQ、国内ではサイバーネットシステムが販売する。

記者発表会の席では、WRQ社アジア太平洋担当ジェネラル・マネージャ、Christopher M.Crane(クリストファー・M・クレーン)氏が、WRQおよびExpress Software Managerの概要と、日本での販売戦略について、コメントした。

クレーン氏
クレーン氏



「WRQが開発しているソフトウェアには、大きく2つのラインがある。1つは今回発表するソフトウェア管理ツールのExpress、そして、もう1つは端末エミュレーター製品のReflection。これらの製品の好調な売上で、'98年の売上は1億4000万ドル(約166億6000万円)だった。来年にはWRQの日本法人設立を予定している」

「日本企業はIT部門を軽視している。ライセンス管理もずさんな企業が多い。ITマネージャーはデスクトップで利用されるプログラムを管理する必要があるが、プログラムのリストアップを手作業で行なうのは時間の無駄。このソフトウェアは、ユーザーが使用するプログラムを自動的にデータベースに追加する機能を持つ。また、どのソフトがどれだけライセンスがあり、実質どれだけの数が利用されているかという数値を提示するので、ソフトウェアに実際に必要なライセンス数を把握でき、不要なライセンス購入を防止できる。そして、クライアント側で、購入ライセンス数を越えるアプリケーションの起動ができないようにアプリケーションを制御する機能も持つ。このソフトは統合された形で的確なIT運用をする機能を持っている」

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