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【COMDEX Spring Report Vol.6】Windows Worldの会場に、Linuxのディストリビューションが勢ぞろい!

1999年04月21日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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米シカゴで19日(現地時間)から開催されているCOMDEX Spring/Windows Worldの会場において、昨年までにはありえなかった現象が起きている。Linuxのディストリビューターが揃ってブースを構え、多くの観客を集めているのだ。

Linux関連の企業が集まっているのは、“LINUX Pavilion”と名づけられた一角。合計で18社がブースを出展しており、ブース中心のステージでは“Linux Theater”と題し、Linux入門といった感じのプレゼンテーションを実施している。

もっとも大きなブースを構えているのは、ディストリビューターとして最大手のRed Hat Software社。同ブースでは希望者全員に体験版CD-ROMを無料配布するなど、資本力の大きさを見せつけていた。ブース内にはパートナーとしてオラクル、コンピュータ・アソシエイツ、Arial、Linux Magazineが小ブースを構え、各社のソリューションを展示していた。

Red Hatのブースでは、無料配布されるCD-ROMを求めて参加者の列が途切れることなく続いていた
Red Hatのブースでは、無料配布されるCD-ROMを求めて参加者の列が途切れることなく続いていた



『Turbo Linux』でおなじみの米パシフィック・ハイテック社では、ブース内にTurbo Linux PROの日本語版を展示し、日本からの参加者にアピールしていた格好だ。ただ、残念なことに日本人の入場者はほとんどいなかった。

ブースの右上側においてあるパッケージが、日本語版のTurbo Linux PRO
ブースの右上側においてあるパッケージが、日本語版のTurbo Linux PRO



そのほかにもSuSE、Caldera、Applixといったおなじみのディストリビューターが軒を連ね、さながらLinux Expoの縮小版といった雰囲気。来場者の反応も上々で、見どころの少ない今回のCOMDEXの中では、人の集まり具合ではかなり上位に位置するものと思われる。

『Linux Slackware』で知られるWalnut Creek CDROMのブースでは、FreeBSDのCD-ROMが併せて販売されていた。もっともWindwosから見れば、両者ともオープンソースの雄ということでは同様の存在。会場内で唯一FreeBSDが展示されていたのがLINUX Pavilionだったというのも、考えてみれば自然な流れと言うことができるだろう。

FreeBSDとLinuxが呉越同舟、キャラクターの可愛さもいい勝負だ
FreeBSDとLinuxが呉越同舟、キャラクターの可愛さもいい勝負だ



19日に開催されたLinus Torvalds氏の基調講演では、将来的にPDAにもLinuxが導入されるだろうという見通しが語られていた。来年のCOMDEX Spring/Windows Worldでは、PDAメーカー各社のLinux対応バージョンが展示されるかもしれない。

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