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【KNN特約 NAB'99レポートVol.1】NAB'99がスタート!

1999年04月19日 00時00分更新

文● KandaNewsNetowork、神田敏晶

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17日、今年も米国ネバダ州、ラスベガスにおいて“NAB'99(National Association of Broadcasters=全米放送機器展)”が開催された。今年は、17日~22日までのカンファレンスと19日~22日までの展示会という構成である。会場は、放送機器が主体の“ラスベガスコンベンションセンター”とインターネット&マルチメディア機器が主体の“サンズエキスポ”の2ヵ所。シャトルバスが両会場へアクセスする。“世界で最も小さな放送局”を標榜するKNNの寄稿でお送りする。

コンピューター機器が集合するサンズエキスポ会場
コンピューター機器が集合するサンズエキスポ会場



この数年、NABの展示会が今まで以上の盛り上がりを見せている。それは、TV放送のデジタル化への移行に伴う、放送機材の総入れ替えという、数十年に1度の大きな転換期を迎えているからだ。各社ともこのNABでの展示会にフォーカスを合わせ、新製品を大量に投下してきている。放送業界全体がどのタイミングでフルデジタル化に踏み切るかということでも注目されている展示会である。

プロ用の機材の中にコンピューターが占めるポジションは、大きくなる一方である。デジタルは、コンピューター映像機器と非コンピューター映像機器という大きな2つの流れに2分されている。最近ではその上に、放送機器以外の新たにインターネットという今までになかった新しいベクトルも登場した。放送機材の情報は、多岐にわたり、ますます複雑化してきている。

NABでは、それらの状況が一望できる。広い視野をもって、自社の歩む正しい道を見極めようと、世界中の放送関係者が今年も集まってきた。セミナー、カンファレンス、展示会、さらにプライベートな催しとラスベガスの街全体が放送業界で盛り上がる。

すでにNABの展示会の半分は、サンズエキスポに見られるようなコンピューターとインターネットの展示会と化している。ノンリニア編集、そしてDTV、MPEG2--。放送機器ハードウェアがダウンサイジング化し、また、アナログ時代では考えられなかった制作環境をが獲得できるようになった。放送業界全体が、革命ともいうべき変化に遭遇し、新たな時代を迎えている。

本日、米国時間18日までは、カンファレンス&セミナーが中心である。19日から本格的な展示会がオープンし、NAB'99が本格始動する。

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