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セイコーエプソン、携帯情報端末向けの新方式液晶ディスプレーを開発

1999年04月15日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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セイコーエプソン(株)は、“D-TFD(Digital Thin Film Diode)アクティブマトリクス方式”を採用したカラー液晶ディスプレー4種を開発したと発表した。発表したのは携帯情報端末向けカラー液晶ディスプレーで反射型の『LF26SCRシリーズ』および、半透過反射型の『LB26SCTシリーズ』と、デジタルカメラ向けの『LB18DC2シリーズ』及び『LB20DEシリーズ』。

携帯端末向け液晶2種

LF26SCRとLB26SCTは、パネルの対角が6.6cm(2.6インチ)、解像度が160×240ドットのディスプレーで、26万色表示が可能。パネルの外形サイズは幅46.1×奥行き1.9×高さ65.2mm。液晶パネル内面に反射層を設け視差を抑えるSPD(Single Polarizer Display)技術を採用している。LF26SCRは、バックライトを必要としないため、液晶部分の回路による消費電力を低下できたという。LB26SCTは、白色LEDバックライトを補助光源としており、暗所での視認性を確保している。専用のコントローラーICを使用することでデジタルインターフェースに対応する。



上は『LF26SCR』、下は『LF26SCT』
上は『LF26SCR』、下は『LF26SCT』



デジカメ向け液晶2種

LB18DC2は、パネルの対角が4.4cm(1.8インチ)、解像度は474×234ドット(11万画素)のディスプレー。パネルの外形サイズは幅47.9×奥行き6.0×高さ40.0mm。0.7mm厚のガラス板やサイド型バックライトを採用したことで、同性能を持つ同社の従来品『LB18DCシリーズ』に比べて容積で約7パーセント減少させている。

LB20DEは、パネルの対角が5.0cm(2.0インチ)、解像度は640×234ドット(15万画素)のディスプレー。パネルの外形サイズは幅46.1×奥行き1.9×高さ65.2mm。0.7mm厚のガラス板やサイド型バックライトを採用したことで、同性能を持つ同社の従来品『LB20HRシリーズ』に比べ、画素密度が30パーセント向上し、容積は35パーセント減、消費電力も約35パーセント減らせたという。

両製品とも、専用のコントロールICを搭載することで、アナログ/デジタルの任意のインターフェースに対応できる。アナログインターフェースはRGBおよびPALに対応する。

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