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日本HP、Windows NTワークステーションにハイエンド向け新ラインナップを追加

1999年04月14日 00時00分更新

文● 編集部 白神貴司

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 日本ヒューレット・パッカード(株)は14日、都内で記者会見を開き、3Dグラフィックス向けのWindows NTワークステーション『HP VISUALIZE(ビジュアライズ)パーソナル・ワークステーション』シリーズを発表した。

 同社では、一般の3Dグラフィックス向けにWindows NTワークステーション『HP KAYAK(カヤック)』シリーズを販売しており、今回追加された『HP VISUALIZEパーソナル・ワークステーション』はこれの上位シリーズに位置付けられている。機械系CAD/CAM/CAEや、3Dアニメーション作成などでの使用をターゲットにしている。

『HP VISUALIZE パーソナルワークステーションPクラス』
『HP VISUALIZE パーソナルワークステーションPクラス』



『HP VISUALIZE パーソナルワークステーションXクラス』
『HP VISUALIZE パーソナルワークステーションXクラス』



 今回発表したのは、CPUにPentium IIIを採用した『HP VISUALIZE パーソナルワークステーションPクラス(以下Pクラス)』と、Pentium III Xeon搭載の『同Xクラス(以下Xクラス)』の2機種。

 両機種とも、本体前面左上部に、動作異常の原因となるような障害が発生した際にそれを知らせるLCDディスプレー“HP MaxLife”を搭載する。また、CPUやHDDなどを冷却するために、独自の“HPウルトラフロークーリングシステム”を装備している。

“HP MaxLife”。正常に動作している場合は写真のようにスマイルマークが表示される
“HP MaxLife”。正常に動作している場合は写真のようにスマイルマークが表示される



 『Pクラス』は450MHzと500MHz版が、『Xクラス』には500MHzと550MHz版が用意されており、合計4モデルのラインナップとなる。いずれもデュアルプロセッサーに対応する。メモリーはECC対応のSDRAMを、HDDはUltra Wide SCSI対応ドライブ(6.2GBは毎分7200回転、9.0/18.0GBは毎分1万回転)を採用している。

 グラフィックは、OpenGL対応の3Dグラフィックカード『HP VISUALIZE-fx』シリーズが提供される。同シリーズは、グラフィックエンジンに米HP社が開発したPA-RISCジオメトリ・アクセラレーターを採用している。ビデオメモリーは最大40MBまで搭載可能で、3Dモデリング、3Dアニメーションなどのグラフィック描画に特化している。各モデルのスペックは以下の通り。



機種名


HP VISUALIZE モデルP450


HP VISUALIZE モデルP500


CPU


Pentium III-450MHz(デュアルプロセッサー対応)


Pentium III-500MHz(デュアルプロセッサー対応)


チップセット


Intel 440BX


メモリー(最大)


128MBECC対応SDRAM(768MB)


HDD


6.2GB(Ultra ATA:毎分7200回転)/9.0GB/18.0GB(Ultra Wide SCSI:毎分1万回転)


グラフィックカード


HP VISUALIZE-fx2+/fx4+


ビデオメモリー


18MB(SGRAM)


ネットワーク


10BASE-T/100BASE-TX対応インターフェースカード


CD-ROMドライブ


最大32倍速CD-ROM/最大6倍速DVD-ROMドライブ(最大2台搭載可能)


インターフェース


シリアル×2、パラレル×1、PS/2×2、USB×2


拡張ポート


AGP×1、PCI×3、PCI/ISA×1、ISA×1


サイズ


幅475×奥行き405×高さ413mm


重量


約17kg


OS


Windows NT Workstation4.0(SP4)


 



機種名


HP VISUALIZE モデルX500


HP VISUALIZE モデルX550


CPU


Pentium III Xeon-500MHz(デュアルプロセッサー対応)


Pentium III Xeon-550MHz(デュアルプロセッサー対応)


チップセット


Intel 440BX


メモリー(最大)


128MBECC対応SDRAM(768MB)


HDD


9.0GB/18.0GB(Ultra Wide SCSI:毎分1万回転)


グラフィックカード


HP VISUALIZE-fx2+/fx4+/fx6+


ビデオメモリー


18MB(SGRAM)


ネットワーク


10BASE-T/100BASE-TX対応インターフェースカード


CD-ROMドライブ


最大32倍速CD-ROM/最大6倍速DVD-ROMドライブ(最大2台搭載可能)


インターフェース


シリアル×2、パラレル×1、PS/2×2、USB×2


拡張ポート


AGP×1、PCI×3、PCI/ISA×1、ISA×1


サイズ


幅266×奥行き406×高さ522mm


重量


約23kg


OS


Windows NT Workstation4.0(SP4)


 

 BTO方式を採用しているため、価格は製品構成によって異なるが、たとえば、Pentium III Xeon-550MHz、Intel 440BXチップセット、メモリー128MB(ECC対応SDRAM)、9GBHDD(Ultra Wide SCSI対応)、グラフィックカードは『HP VISUALIZE-fx2+』で、最大32倍速CD-ROMドライブを搭載するXクラスのモデルで、128万2000円となる。プレインストールOSはWindows NT Workstation4.0(SP4)で、ディスプレーはオプションとなる。同社では、同シリーズの今後1年間の目標販売台数を7000台としている。

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